Q.クレジットカードを上手に活用するために――コツや注意点は?
【この記事でわかること】
- クレジットカードの支払い方法に関する基礎知識
- 年会費が無料でも基本機能は変わらない
- ポイントの上手なため方とカード管理の注意点
クレジットカードは種類が多いので、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。まずは年会費の有無やポイント還元に注目して、できる限り自分に合った1枚をつくるように心がけましょう。枚数を増やしすぎないことも大切です。
「リボ払い」は使いすぎにつながりやすい
日本でも買い物などに現金を使わない「キャッシュレス決済」の普及が進んでいます。経済産業省によると、2025年の国内におけるキャッシュレス決済比率は58.0%でした。過去10年間で2.5倍以上になった計算です。
内訳を見ると、クレジットカード(以下、クレカ)が全体の82.7%と大部分を占めています。新社会人のなかには、仕事や新生活に慣れてきたところで新しくクレカをつくろうと考えている人も多いのではないでしょうか。
クレカは上手に活用すれば、家計にとってプラスとなります。ただし使い方を間違えると、かえって家計に負担をかけることにもなりかねません。
基礎知識として押さえておきたいのが、クレカの支払い方法についてです。「一括払い」「ボーナス払い」「分割払い」「リボルビング払い(リボ払い)」といった種類があり、このうち特にリボ払いはクレカの使いすぎにつながりやすいと言われています。
リボ払いは利用金額や利用件数にかかわらず、あらかじめ設定した一定の金額を毎月支払う仕組みです。クレカで買い物を重ねても月々の支払いが比較的少額で済むため、負担を軽く感じがちですが、利用残高が減りにくく、支払い期間が長くなりやすいのが特徴です。
長期間にわたって手数料を払い続けると、結局はトータルの支払いが大きく膨らむことになります。リボ払いを安易に利用するのは避けた方がいいでしょう。
1枚目のクレカは年会費無料のものを
クレカは用途や系列によって非常に多くの種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。まずは2つの点に注目して、できる限り自分に合ったクレカをつくるようにしましょう。
1つ目は「年会費の有無」です。年会費有料のクレカでは、空港ラウンジ利用やホテル優待などの特典が充実しており、出張や海外旅行の機会が多い人には便利です。しかし、初めてクレカをつくる新社会人はこうした特典を十分に使いこなせない可能性があります。
年会費が無料でも、ポイント還元やタッチ決済への対応など、クレカとしての基本的な機能は変わりません。1枚目のクレカには、年会費無料のものを選んでおくのが無難です。
日常生活のなかでポイントを効率的にためる
2つ目の注目点は「ポイント還元率の高さ」です。ポイント還元率とは、利用金額に対して何円の価値がポイントとして還元されるかを表します。年会費無料のクレカでは0.5~1%が一般的です。
クレカによっては、利用する店舗や時間帯などによってポイント還元率が変わる場合があります。自分が普段よく使う店舗のポイント還元率が高いクレカを選べば、日常生活のなかでポイントをより効率的にためることができます。
クレカでは買い物に限らず、公共料金の支払いや各種サービスを利用した際にもポイントが還元されます。例えば一人暮らしで水道光熱費や通信費などの固定費が発生する人ならば、それらをクレカでの支払いに集中させることで、毎月自動的に一定のポイントがたまるようになります。
タッチ決済で鉄道やバスを利用すると、利用額ごとにポイントが還元されるクレカもあります。毎日の通勤に公共交通機関を利用する人にとっては、選択肢のひとつかもしれません。
ひとつ注意しておきたいのは、利用するクレカの枚数を増やしすぎないこと。クレカは後払いなので、支払いに利用する時期と、実際にお金が引き落とされる時期にはズレが生じます。利用枚数が多いほど管理が難しくなるため、できれば2枚ぐらいに抑えるのが理想です。
まずはメインで使うクレカを1枚つくります。その利用に慣れてきたら、予備の1枚として、特典やポイント還元などが異なるサブのクレカをつくるといいでしょう。(チームENGINE 代表・小島淳)