14 未来に向かって成長し続ける企業とは?~キーワードは「環境」「社会」「ガバナンス」
CSR活動を理解するための3つの切り口
キーワードは「環境」・「社会」・「ガバナンス」。
それでは、CSRとは具体的にはどのような活動を指すのだろうか?
近年、企業が取り組んでいるCSR活動は「環境」「社会」「ガバナンス」の3つのキーワードで整理することができる。
環境
二酸化炭素(CO2)を出さない自動車を開発して地球温暖化の防止に貢献したり、オフィス・工場の省エネ化や太陽光・風力発電などの利用を進めて貴重なエネルギー資源の利用を減らしたり、リサイクルを徹底することで廃棄物による汚染を抑えるなど、地球環境保全のための取り組みを指す。
社会
ボランティアや文化芸術の支援など社会貢献活動に取り組んだり、性別・国籍などに左右されない働きやすい職場環境作りをしたり、社員教育を通じて人権意識の浸透に努めるなど、さまざまな社会的な課題への取り組みを指す。
ガバナンス
これは「利害関係者=ステークホルダー」の利益が不当にゆがめられたり、企業内で組織的な違法行為が発生してしまうのを防ぐために、企業経営を適切に監視していく取り組みのこと。
具体的には、企業の情報を社会に広く公開し、組織内の不正をチェックする機能や、経営者のひとりよがりの判断にならないような経営体制を整えることをいう。現代の企業は、社会とのかかわりを意識して経営の健全化と透明化を図ることが強く求められているんだ。