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モノの値段と価値
値段のしくみとは?~需要と供給のバランス
1. 数が少ないと高くなる
野菜や魚などがとれる量は、その年の天候などによって大きく変わってきます。豊作・大漁の年もあれば、不作・不漁の年もあります。
豊作・大量の年は、いつもに比べて野菜や魚の「供給」が多くなるので、需要と供給のメカニズムが働いて、値段は安くなります。逆に不作・不漁の年は、値段が高くなります。
また、野菜や魚の多くは1年中とれるわけではなく、とれる時期が決まっています。そのため、例えば秋~冬に収穫される野菜は秋には「供給」が増え、値段は下がります。
スーパーの食品売り場などを見ていると、同じ野菜なのに、値段が高いときと安いときがあるのがわかるでしょう。
またダイヤモンドのように、いつも大変高い値段で売られているものもあります。
ダイヤモンドはふつうの石ころと違って、岩山の中をいくら探しても滅多に見つからない、珍しいものです。
ほしい人の数に比べて、「供給」がほんの少ししかない状態を“希少性”といいます。ダイヤモンドは希少性が高く、「供給」がとても少ないので、値段も高いのです。
これらは、「供給」の事情によって値段が決まる例といえます。