株式ってなぁに?

10 上場とは? ~企業にとってどんな意味があるか知ろう!

証券取引所で株式が売買されるようになることを「上場」と呼び、その株式を発行している企業を「上場会社」と呼ぶ。

株式を上場させると、会社はお金をたくさん集めることができる。

また、上場したことでその会社は世の中の人に認められ、ビジネスもしやすくなるんだ。

しかし、上場には、一定の基準をクリアさせなくてはならない。それを満たした会社だけが、証券取引所を通じて、いろんな人に株式を買ってもらえるようになるんだ。

上場基準

上場というのは、選ばれた企業にしか許されていない。どういうもので選ぶのかというと、株式単位数、時価総額、株主数、事業継続年数、利益額などに一定の基準がある。厳しい基準を満たした企業であるから、投資家に安心して売買してもらえるわけだね。この上場基準は取引所によって違うんだ。

ちなみに、東京と名古屋の証券取引所では、上場が「一部」と「二部」に分けられ、一部上場のほうが審査が厳しい。上場したい会社は、まず二部上場をめざし、その後に一部上場をめざすのが普通だ。

会社情報の公開

上場された企業は経営状態などの情報を広く公開しなくてはならない。株式を買う人たちは「その企業の経営状態をしっかり調べてから買いたい」と考える。でも、企業は経営状態のよしあしをあまり知られたくないというときもある。

すべての株主は、会社の経営のやり方に対して意見をいうことができる。「株主総会」という言葉を聞いたことがあると思うけれどこの場がそうなんだ。

上場して「いろんな人に株式を買ってもらうようになる」ということは、「いろんな人に意見されるようになる」ということでもあるんだ。

日野先生からのアドバイス

証券取引所で会社の株式を売買できるようにすることを上場といいます。上場することで会社はビジネスのためのお金が集めやすくなります。