4 株式会社とは?どんな仕組み? ~株主と会社経営の関係
そもそも「会社」って何をするところ?
17世紀に生まれたといわれる株式会社だけど、今ではあらゆる経済活動にとって、なくてはならない存在になっている。
「会社」というのは「利益を追求することを目的に、人々が集まって作った集団」だといえる。でも、単に「お金儲けだけを考えること」という意味とは少し違う。
株式会社は、株式を発行して、より多くの人々からお金を集め、そのお金で、世の中の人々に役立つようなモノやサービスを生み出していく。もうかったお金は、給料として、出資した「株主」に対するお礼として「配当」という形で支払ったり、もっと良いモノを生み出すために機械を買うために使ったりする。
こうした活動は、とどまることなく、続けられる。
これは、「会社」というものが世の中で果たすべき重要な役割だといえる。
「株主」と「会社経営」の関係
株主は、会社にお金を出した人(=会社のオーナーの一人)だから、会社の経営に参加することができる。ただ、会社の規模が大きくなって、お金を出してくれる株主の数も増えていくと、みんなの意見がまとまらず、「利益を追求する」という会社本来の活動がスムーズに行かなくなる可能性もある。
そこで株式会社では、役割分担が決められている。
株主は、会社の活動に直接参加するのではなくて、株主たちによる大きな会議である「株主総会」で、会社の経営を任せある「取締役」という人たちを選ぶ。
そして、この取締役の会議(取締役会)が、会社の代表者である「代表取締役」を選ぶ。
この代表取締役が、従業員を指揮・監督して、実際に会社の運営をするというしくみになっているんだ。
お金を出す「株主」と、経営を担当する「取締役」。それぞれの役割を分けることで、株式会社の活動が円滑に進むように工夫されているんだ。