株式ってなぁに?

株式会社とは?どんな仕組み? ~株主と会社経営の関係

そもそも「会社」って何をするところ?

17世紀に生まれたといわれる株式会社だけど、今ではあらゆる経済活動にとって、なくてはならない存在になっている。

「会社」というのは「利益を追求することを目的に、人々が集まって作った集団」だといえる。でも、単に「お金儲けだけを考えること」という意味とは少し違う。

株式会社は、株式を発行して、より多くの人々からお金を集め、そのお金で、世の中の人々に役立つようなモノやサービスを生み出していく。もうかったお金は、給料として、出資した「株主」に対するお礼として「配当」という形で支払ったり、もっと良いモノを生み出すために機械を買うために使ったりする。

配当

こうした活動は、とどまることなく、続けられる。
これは、「会社」というものが世の中で果たすべき重要な役割だといえる。

「株主」と「会社経営」の関係

株主は、会社にお金を出した人(=会社のオーナーの一人)だから、会社の経営に参加することができる。ただ、会社の規模が大きくなって、お金を出してくれる株主の数も増えていくと、みんなの意見がまとまらず、「利益を追求する」という会社本来の活動がスムーズに行かなくなる可能性もある。

そこで株式会社では、役割分担が決められている。

「株主」と「会社経営」の関係

株主は、会社の活動に直接参加するのではなくて、株主たちによる大きな会議である「株主総会」で、会社の経営を任せある「取締役」という人たちを選ぶ。
そして、この取締役の会議(取締役会)が、会社の代表者である「代表取締役」を選ぶ。
この代表取締役が、従業員を指揮・監督して、実際に会社の運営をするというしくみになっているんだ。

お金を出す「株主」と、経営を担当する「取締役」。それぞれの役割を分けることで、株式会社の活動が円滑に進むように工夫されているんだ。

日野先生からのアドバイス

「株主」と「取締役」がそれぞれの役割を果たし、会社が世の中を豊かにするようなモノを生み出し続けていけるようにしています。