日経平均株価は東京証券取引所第1部に上場している株式の中から、日本経済新聞社が選んだ225銘柄の株価をもとに算出する株価指数です。
しかし、225銘柄の株価を単純に平均したものではありません。
というのも、株価は売り買いの注文状況など市況による変動要因とは別に、株式分割などにより価格が上昇・下落することがあり、株価の単純平均では株式分割などによる株価の値下がりと市況の変動による株価の値下がりを区別できないためです。
例えば、株価が500円の銘柄の1株が2株に株式分割されると、理論的には株価は半分の250円になります。この銘柄の株価は実態として下がっていないのに、株式分割のために値下がりしてしまうわけです。
日経平均株価では、225銘柄の株価の合計額(原則50円額面で計算)を一定の決まりに基づいて算出される「除数」で割ることで、市況の変動による平均株価の値上がり値下がりだけを示すように工夫しています。
「除数」は日本経済新聞朝刊の「マーケット総合1面」に毎日掲載されていますので、採用銘柄の日々の株価合計額を計算できれば、あなた自身で日経平均株価を計算することができます。