日本銀行ってなに?

日本銀行の役割と景気の調節

日本銀行は景気の調節をする役割もあります。この方法は金利の自由化により変化していきました。

公定歩合
ポイント4

政策金利が上昇すると、市中銀行は以前より高い金利で企業や個人へお金を貸し出すようになります。そうすると、企業や個人はお金を借りにくくなり、経済活動が抑制されて、景気の過熱が抑えられることになります。一方、政策金利が下がると、市中銀行は低い金利で企業や個人へお金を貸し出すようになります。そうすると、企業は借りたお金で、新しい工場をつくったり人を多く雇ったりできるので、経済活動が活発になります。

ポイント5

日本銀行が、金融機関を相手に国債や手形の売買などを通して、お金の量をコントロールし、景気の調節をはかることを「公開市場操作(オペレーション)」といいます。

インフレの時は、金融機関に国債を売って、世の中のお金を少なくします。これを資金吸収のためのオペレーション(売りオペレーション)といいます。

デフレの時は、金融機関から国債を買い取って、世の中のお金を増やします。これを資金供給のためのオペレーション(買いオペレーション)といいます。

ポイント6

日本銀行の役割に物価の安定があり、お金の価値が急激に変化しないよう、公開市場操作などの金融政策で景気の調節を行っています。

なお、日本銀行は政府の機関ではありません。金融政策などを独自に行うために、政府が55%出資した独立した機関(正確には「認可法人」)です。

監修:野村ホールディングス

1925年設立。グローバルに拠点をもつ金融サービス・グループ。
幅広い世代を対象とした金融・経済教育にも取り込んでいる。

野村ホールディングス