日本銀行ってなに?

日本銀行と景気の調節

日本銀行は景気の調節をする役割もあります。この方法は金利の自由化により変化していきました。

公定歩合

日本銀行が市中銀行等にお金を貸し出す時の基準金利を一般的に「公定歩合」(正式には「基準割引率および基準貸付利率」)といい、1994年の金利の自由化以前の日本銀行の景気調節は、この公定歩合の上げ下げによって行われていました。

公開市場操作

日本銀行が、金融機関を相手に国債や手形の売買などを通して、お金の量をコントロールし、景気の調節をはかることを「公開市場操作(オペレーション)」といいます。
インフレの時は、金融機関に国債を売って、世の中のお金を少なくします。これを資金吸収のためのオペレーション(売りオペレーション)といいます。
デフレの時は、金融機関から国債を買い取って、世の中のお金を増やします。これを資金供給のためのオペレーション(買いオペレーション)といいます。

まとめ

日本銀行の役割に、物価の安定があり、お金の価値が急激に変化しないよう、公開市場操作などの金融政策で、景気の調節を行っています。
なお、日本銀行は政府の機関ではありません。金融政策などを独自に行うために、政府が55%出資した、独立した機関(正確には「認可法人」)です。

監修:野村ホールディングス

1925年設立。グローバルに拠点をもつ金融サービス・グループ。
幅広い世代を対象とした金融・経済教育にも取り込んでいる。

野村ホールディングス