株式投資をやってみよう!

11 実際に証券会社に注文を出してみよう

株式購入ではまず、「どの銘柄をどれぐらい買うのか」を明らかにしなくてはならない。
身近な会社、自分が興味を持てるような会社をアットランダムにあげ、その中から株式投資の対象となるいい会社(…優れた製品・サービスの提供を通じて、経済・社会の発展に貢献しながら、着実に利益を出しているような会社だったね)を探す。

次に、選び出した会社の新聞記事や決算データやPER、ROEなどといった株価指標などを調べ、「この会社の株式なら買ってみてもいいかな」という候補を、少しずつ絞っていく。

どの銘柄をどれぐらい買うのか

ある程度絞れてきたら、売買単位にも目を向けよう。いくらいい会社を見つけも、その会社の株式が君の予算で買えるとは限らない。

分散投資の考え方に基づいて、いくつかの銘柄を組み合わせて購入するのが株式投資の基本だから、予算内で買える株式は、絞られていくはずだ。
それでは、実際の株式購入の手順を紹介しよう。

証券会社に口座を開設する

証券会社で口座開設

買いたい銘柄が決まり、実際に株式を購入するとなったら、証券会社に口座をつくらなければならない。といっても、この手続きは簡単だ。

証券会社の窓口に、口座開設のための申込書と健康保険証や運転免許証などの本人確認書類、印鑑を持っていけば開設できるんだ(書類を郵送して手続きをすることも可能)。

その上で、その口座に株式売買のためのお金を入金(窓口でも銀行振込みでも可能)すれば、もう君も売買がはじめられる。

※未成年者の場合、証券会社によって口座開設を認めていないところもあるし、親権者の同意があれば認めてくれるところもある。

注文を出す

口座を開設したら、証券会社の窓口や電話で、株式売買の注文ができる。また最近では、ほとんどの会社がインターネットでも注文できるようになっている。
注文のときに伝えなくてはならないのは次の5つだ。

株式の銘柄(つまり、売買したい株式を発行している会社の名前)
買いたいのか、売りたいのか
売り買いしたい株数
売り買いしたい値段
売り買いの期限(いつまでに売買を成立させてほしいのか)

株式売買の注文

この注文が、証券会社を通じて証券取引所に伝えられる。売買の相手が見つかれば、取引成立だ。証券会社の口座から代金が精算され、売買は完了。晴れてキミは株主になれるというわけだ。

日野先生からのアドバイス

注文時に伝えなければいけない5つの事項を整理しておけばスムーズに注文できます。でも一番大切なのは、今まで勉強してきたこと、リスクリターンの関係や分散投資などをしっかりと理解しておくことです。