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「もうかっている企業」は何を見ればわかる?

業績

「いい会社」を選ぶときの大事な判断基準のひとつが、「もうかっているかどうか?」…つまりその会社の「業績」だ。

どんなに優れた技術を持って、いい製品をつくっていたとしても、無駄な支出や借金が多ければ、やがてその会社は赤字になり、経営が立ち行かなくなってしまうかもしれない。着実に利益を出すことによって、長く経済や社会の発展に貢献していくことは、いい会社の大切な条件だ。

決算 / 財務諸表

会社は、どれぐらいのお金が入って、どれぐらい出ていって、その結果どのぐらい利益を出したのか? といったデータを定期的に発表している。これを「決算」という。
日本では年に1回、4月から3月までの1年間のお金の出入りを、計算して発表する会社が多い(そのほかに「中間決算」や「四半期決算」など、1年間の途中にも発表される)。
決算の内容をまとめた書類のことを「財務諸表」や「決算書類」などという。この書類を見れば、その会社の業績はいいか悪いか、利益は前の年に比べて増えているか減っているか、などがわかるんだ。

財務諸表と呼ばれる書類のうち、特に重要なのが「損益計算書」と「貸借対照表」の2つだ。

損益計算書

損益計算書は、一定期間にその会社に入ってきたお金(収益)と出ていったお金(費用)をまとめた書類だ。当然、出ていったお金より入ってきたお金が多い方が、その会社は儲かっているといえる。その会社の業績が最もよく表れる書類だ。

貸借対照表は、その会社が持っている財産や負債(借金のこと)などの金額をまとめた書類だ。その会社にどのくらい預金があるのか?土地や建物、工場の機械などの設備はどれぐらい持っているのか?銀行から借りているお金はどれぐらいか?などがわかる。

日野先生からのアドバイス

損益計算書と貸借対照表、2つの書類を見れば、会社の状態がわかります。上場会社には、正しく財務諸表を作成して定期的に公表することが義務付けられています。