9 自分なりの目的を持ってポートフォリオを組もう!
ポートフォリオを考えるには
「ポートフォリオを考えることが大切なのはわかったけど、じゃあ僕はいくら預金して、いくら株式投資に使えばいいの?」
そんなふうに思っている人も多いかもしれない。でも、これは自分が今何歳で、どれぐらいの期間で投資をするのか、収入はいくらぐらいで、貯蓄の額はいくらぐらいあるのか、などによって違ってくるので、一概にはいえない。
そこで、ポートフォリオを考えるときのポイントを簡単に紹介しておこう。
3つのポイント
どんなポートフォリオを組むかは、基本的に次の3つで決まるといえる。
1) 現在、いくらぐらいお金を持っているか? → 投資資金
2) いつまでにお金がほしいのか? → 投資期間
3) いくらぐらいのお金がほしいのか? → 必要資金
【投資資金】
ほんの少ししか貯蓄のない人が、その大半を株式のようなハイリスク・ハイリターンの金融商品に投資するのは財産を失う恐れもあるので危険ともいえる。逆に資金に余裕があれば、ポートフォリオの株式の割合を多くすることができる。
【投資期間】
投資の期間が長ければ長いほど、株式などのハイリスク・ハイリターンの金融商品への投資を考えられるだろう。もし損失を被っても、その後の期間で十分挽回できるからだ。
【必要資金】
投資できる期間が短いのに、「早くたくさんのお金が必要だから」といってリスクの高い金融商品に投資してしまうと、手持ちのお金がふえるどころか目減りしてしまうかもしれない。
このようにポートフォリオを組むにあたって、まずこの3つを明らかにすることが大事なんだ。
いつ、何のために、いくらぐらい
3つのポイントを考えるには、投資の目的を明らかにしなくてはならないことがわかるだろう。いつ、何のために、いくらぐらい必要で、だから投資をするのだということを、自分の中で明確にするんだ。
車やバイクを買うためなのか?
結婚資金を準備するためなのか?
将来のマイホームのためなのか?
それとも老後の生活のためなのか?
・・・これらが自分の中で明らかになって初めて、必要なお金も投資にあてられる期間も明確になるわけだ。
意外と忘れられがちなのだけど、投資の目的の明確化は、ポートフォリオ策定のスタート地点といえるね。