投資ってなぁに?

分散投資のコツ

分散投資のポイントがいくつかある

いくつかの株式に振り分けて投資するのが、分散投資だといったね。 でも、何でもいいから、いろんな種類の株式を買えばいい・・・というわけじゃない。

企業の経営への取り組みなどを調べて、成長しそうな企業の株式を選ぶことが大切だ。一口に「成長性のある企業」といっても、「安定成長している超有名企業」と「規模は小さいけれど、これから業績の伸びそうな企業」とでは、株価の動きに違いが出てくることもある。「分散投資」の観点から、こういう2つのタイプの企業に振り分けて投資するのも手だ。

また、興味の持てる企業を選ぶことも大切だ。やみくもにたくさんの企業のことを調べようとしないで、自分なりにテーマを決めて、そのテーマに関係のある企業の株式に投資していくほうが、いい結果が出やすい。
そして、分散投資のいちばんのポイントは、"違う値動きをする株式を組み合わせる"ってことなんだ。

違う値動きをする株式を組み合わせる

暑い夏と涼しい夏

たとえばキミが、アイスクリームのメーカー、ビールのメーカー、エアコンのメーカーという3つの会社の株式を買ったとしよう。
全然違うものをつくっている会社だけど、じつはこの3社がつくっているのは、みんな「その年の夏が暑ければ暑いほど、たくさん売れるもの」だ。

暑い夏と涼しい夏

猛暑になれば、3社の業績はどれも上がり、逆に涼しければ、3社の業績が下がる可能性がある。おのずと株価も、同じように動く可能性があるわけだ。
これだと、「ある株式が値下がりしてもほかの株式がそれを埋め合わせる」という分散投資の効果が期待できないんだ。

分散投資の効果を得る

分散投資の効果を得るためには、企業の業種や扱っている商品の性質などをよく見極めて、違う値動きをしそうな銘柄を選ぶのがいいといえる。
厳密に分析するのは難しいので、最初はおおざっぱなとらえ方でいい。

分散投資の効果

一概にはいえないけれど、同じ業種の企業は、株価も同じように動きやすい。また業種が違っても、自動車メーカーや家電メーカーは、どちらも多くの利益を輸出によって得ているので、外国の景気や為替相場(円高・円安)の影響を受けやすい。レストランやファーストフードなどの外食産業は、国内の景気や原材料の値段の動きに左右されやすいから、その意味では、自動車メーカーとレストランの株式は違う値動きをすると想像できる。

こんなふうに考えて、自分なりにポートフォリオを組んでみよう。

日野先生からのアドバイス

いろいろな業種の株式に投資すればリスクを抑えることができます。でも業種を分散させる方法以外にもリスクを抑える方法があります。