投資ってなぁに?

預金・債券・株式・・・上手に組み合わせることが大切

金融商品の組み合わせ

金融商品の組み合わせ

分散投資とポートフォリオの考え方は、株式だけでなく、預金や債券、投資信託といったさまざまな金融商品を利用するときにも重要なんだ。

リスク・リターンは金融商品によって異なる。前にも述べたように、預金や債券に比べると株式はリターンが高いけれど、そのぶんリスクも高い。手持ちのお金全部を安易に株式に投資してしまうと、お金が大幅に減ってしまう可能性もある。だからといって、銀行預金だけを利用するやり方だと、安全性は高いけど、お金をふやしていくことは難しい。

配分はバランスよく

配分はバランスよく

そこで、手持ちのお金を一種類の金融商品にすべてつぎ込むのではなく、預金、債券、株式、投資信託といったさまざまな金融商品に振り分けるようにポートフォリオを組むわけだ。こうすれば、リスクを抑えながらある程度のリターンが期待できる。
また「リスクが高くてもいいからリターンがほしい」という人は、ポートフォリオの中で株式の割合を増やせばいいし、逆に「リターンは少なくてもいいから、リスクは減らしたい」という人は預金や債券の割合を増やせばいい。
当たり前のことに思えるかもしれないけれど、自分のお金を上手にふやす上で、複数の金融商品をバランスよく組み合わせて利用するということが、とても大切な考え方なんだ。

投資に使える額

投資に使える額

僕たちのような一般の人々が投資をする場合、どうしても「どんな銘柄の株式・債券を買うか?」に目がいくけれど、「株式・債券・投資信託・預金などに、それぞれいくらずつお金を配分するか?」が結果を大きく左右するともいわれているんだ。
だから、「株式投資をやってみよう」と思ったら、企業の業績や株価のことを調べるのはもちろん、今自分が持っている貯蓄の額を念頭において、そのうちどれぐらいを使って株式投資するかを考えてみることも大切だといえるね。



日野先生からのアドバイス

いろいろな金融商品を組み合わせることでリスクを抑えることもできます。ついつい個別銘柄に注意が行きがちですが、どの金融商品に資産を配分するか、のほうが投資の成果を決める上では重要です。