1. 先駆者たちの大地

先駆者たちの大地

日清製粉株式会社 創業者 正田貞一郎

1926~1928年 海工場の建設で国内トップついに海外へも進出

鶴見工場

サイロ建設中の鶴見工場(大正14年)

貞一郎がマンチェスターで夢見た、大型船が横付けできる「海工場」は、1926年に完成した鶴見工場で実現された。第2期工事により1928年には、日産能力897トンの東洋最大の工場となり、「TSURUMI MILL」として広く海外にも知られるようになった。建設に投資した費用は800万円。当時の資本金が1,200万円だったから、まさに企業の存亡を賭けた大決断であったが、これによって日清製粉全社の日産能力は2,487トンとなり、国内第1位の製粉会社へと躍進することとなる。欧米視察の成果がここでも生かされたのである。

鶴見工場はその後、海外進出の拠点にもなった。先進設備による優れた品質と水揚げ・積み出し費用の低廉化が、満州・北支市場においてアメリカやカナダの製品にも勝る高い競争力を生み出したのである。

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IRマガジン2001年1-2月号 Vol.47 野村インベスター・リレーションズ

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