6 信用創造とは?銀行が信用を失うとどうなる?
銀行は手元の現金だけを貸すだけではありません。
預金者から預かった現金を「本源的預金」といいます。銀行は、この預金から現金を引き出すお客さんに備えて、一定額を手元に残し(「準備預金」)、残りを貸付にまわします。
貸付は、相手(ここではパンダさん)の口座に入金することなので、銀行の口座預金は見かけ上増えます。
増えた預金のうち、準備預金を除いた額が、貸付にまわされます。これが繰り返され、結果として元の預金の何倍もの貸付が行われていきます。なお、準備預金をどのくらいにするかは日本銀行によって決められます。
まとめ
銀行が、預金を元手に貸付をしては見かけ上の銀行預金を増やし、また貸付を行うことを「信用創造」といいます。これは、銀行に信用があること、そして貸したお金が順調に返済されることが前提です。もし、銀行が信用を失うと、預金者がいっせいに預金を引き出そうとする「取り付け騒ぎ」がおきて、金融システムに大きな不安を引きおこします。