お金の歴史雑学コラム

日本のお札はどこで作ってる?~発行と印刷

「日銀」で発行、「国立印刷局」で印刷

一万円札や千円札などすべてのお札に「日本銀行券」と書かれているように、日本でお札(紙幣)を発行しているのは「日本銀行」ですが、お札を印刷する機関は日銀とは別にあります。それが「独立行政法人 国立印刷局」です。前身は明治4年(1871年)に当時の大蔵省に設置された「紙幣司」。何度かの組織の見直しを経て、2003年に現在の名称となりました。

お札ができた明治時代の初めといえば、政治の中心が「江戸幕府」から「明治政府」へと代わったばかりの頃です。この頃は政府もまだ人々から信頼されず、印刷の技術も十分でなかったため、紙幣は人気が出ず、普及させるのに大変苦労したようです。

お札

しかし、今では日本の紙幣の印刷技術は世界でもトップクラスと言われています。
みなさんも、お札に「すかし」というものがあるのを知っていますね。お札の真ん中あたりを光にかざすと、福沢諭吉や野口英世の肖像などが浮かび上がるものです。これは“ニセ札”を作られてしまうのを防ぐ技術として有名ですが、ほかにもたくさんの偽造防止の技術があります。