2 金融商品は「お金を上手にふやすための道具」
株式は、「事業をしていくためのお金が欲しい」と思っている企業と、「お金を上手にふやしたい」と思っている人々を結びつける役割を果たしているんだ。
株式を買った人は、その株式を発行した企業の利益に応じて、定期的に配当がもらえるし(インカムゲイン)、買ったときよりも高い値段で売れれば、その差の分だけもうかることになる(キャピタルゲイン)。また、株式を発行した企業は、それによって集めたお金を元手にして、いろんなビジネスをしていく。
このように、お金を必要としている人と、お金をふやしたいと思っている人を結びつける役割を果たしているものをまとめて「金融商品」っていう。株式は数ある「金融商品」のひとつなんだ。
株式だけでなく、銀行の預金も金融商品だし、企業がお金を集めるために発行する「債券」というものがあるのだけど、これも金融商品の一種だ。
株式をはじめとするこれらの金融商品は、人々にとっては「お金をふやすための道具」ともいえるね。