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第16回(2015年度)実施記録

第16回日経STOCKリーグの実施記録や入賞レポートを掲載します。

各賞

最終審査委員会による厳正な審査の結果、第16回日経STOCKリーグの各賞およびNOMURA Award(特別協賛社賞)が決定しました。
※ レポート(PDF)に掲載されている個人情報および著作権の対象となる文書・画像等を一部非表示にしています。ご了承ください。

最優秀賞

最優秀賞

愛媛県立松山東高等学校 1年

Real×Future ~“質感”で彩る未来~(2,103KB)

【メンバー】
杉田ひな子、青野沙耶、今村千春

【ポートフォリオ】
カルビー、明治ホールディングス、雪印メグミルク、日本ハム、ヱスビー食品、ハウス食品グループ本社、ニチレイ、ロック・フィールド、グンゼ、帝人、東レ、クラレ、ワコールホールディングス、王子ホールディングス、レンゴー、ザ・パック、花王、アシックス、ピジョン、コクヨ

【審査委員講評】
“質感”という難しいテーマにチャレンジし、時代を巧く切った力作。テーマの具体化のためにアンケートを実施し、スクリーニングに際し女性の雇用や品質管理体制の充実度に着目した点などが高く評価された。選定銘柄のレポートも、各社の“質感”へのこだわりを企業の発信情報を使ってズバリ一言で表現しており、楽しく読めた。投資家に対し、“質感”を重視したモノづくりの可能性や、高い安全性・良質なモノを作る企業を育てることの重要性がアピールできている。

ニューヨーク研修旅行報告

部門優秀賞

部門優秀賞・中学部門

筑波大学附属駒場中学校 3年

Made by Japan ~あなたの知らない日本のすごさ~(2,839KB)

【メンバー】
乘濱駿平、原田龍夫、松下謙太郎、中原康裕

【ポートフォリオ】
パイロットコーポレーション、フマキラー、リコー、日立建機、TOTO、カシオ計算機、ニコン、三菱電機、アドバネクス、資生堂、オムロン、京セラ、トヨタ自動車、パイオニア、キッコーマン、東レ、LIXILグループ、本多技研工業、ファナック

【審査委員講評】
多くの審査委員が優れたレポートと強く推し、中学部門の部門賞に選ばれた。第一に、Made by Japan という着眼点が良かった。日本企業が作った製品やサービスが世界で使われ、普及していく姿に明日の日本を見出している。中学生にしてなかなか優れた見方だと感心した。第二に、外国人へのアンケートや企業訪問・取材というフイールドワークを丁寧に行っている。海外で知られていて日本で知られていない企業として、フマキラーを選んだセンスも良い。

部門優秀賞

部門優秀賞・高校部門

筑波大学附属駒場高等学校 1年

POWER OF RESILIENCE ~災害に強い日本を作る企業~(4,082KB)

【メンバー】
大古一聡、上野真之、内海武憲

【ポートフォリオ】
セコム、パスコ、大林組、ソフトバンクグループ、いであ、日本工営、エヌ・ティ・ティ・データ、建設技術研究所、応用地質、東京海上ホールディングス、スカパーJSATホールディングス、ライト工業、クレハ、東京瓦斯、ホーチキ、東日本旅客鉄道、ローソン、ヤマトホールディングス、セブン&アイ・ホールディングス

【審査委員講評】
日本は、地震、噴火、台風、大雨、大雪など様々な災害が生じる頻度が高く、大規模な災害が発生した場合でも業務が継続できるように準備しておくことは、企業にとっても、日本社会にとっても重要である。こうした骨太のテーマの下、多様な観点から情報を収集するなど工夫を凝らしてスクリーニングを行っており、投資家へのアピールも分かりやすい。企業訪問で学んだことも十分に生かし、よく理解しながらまとめている優れたレポートである。

部門優秀賞

部門優秀賞・大学部門

同志社大学 3年

新近江商人企業 ~三方よしからひも解くサステナビリティの秘訣~(1,852KB)

【メンバー】
川瀬優佳、中西涼、緒方秀伎、上田彩香、西澤沙希

【ポートフォリオ】
富士通、セイコーエプソン、伊藤忠商事、丸紅、イオン、コニカミノルタ、日本電産、大日本印刷、三井物産、アサヒグループホールディングス、リコー、富士電機、オムロン、日立製作所、カシオ計算機、三菱マテリアル、三菱商事

【審査委員講評】
近江商人が、昔から「三方よし」(①「売り手よし」②「買い手よし」③「世間よし」)のもとに、企業自身の価値と社会的な価値の両立を目指していたことを参考に、最適なポートフォリオを導き出している。企業訪問もしながら、現場の状況も見て、理論・実証の両面から分析を行っており、高く評価される論文である。

敢闘賞

敢闘賞

名古屋大学教育学部附属中学校 3年

どうしてYOU達地元にいるの? ~地域貢献企業の社会貢献と実情~(867KB)

【審査委員講評】
地方に本社を置き、CSRや地域貢献を果たしている企業を応援したいという思いが伝わる、中学生らしい爽やかさを感じさせるレポート。地域への貢献度を図るために納税額に着目して独自の指標を作っている点、不祥事についても調査するなど多面的に企業を評価しようとする姿勢が高く評価された。選定企業へのアンケート(本社を移転しない理由など)も発展的学習として意義がある。CSRの評価方法についてもう少し丁寧な説明があれば、なお良かった。

静岡県立榛原高等学校 1年

APPEAL THE BEST GREEN TEA’S FROM MAKINOHARA ~徳川慶喜と中條景昭に吉報を ~(1,517KB)

【審査委員講評】
地元愛にあふれた読後感爽やかな力作でした。牧之原台地の開拓の苦労とお茶の歴史を紹介しながら、地域ブランド「望」をメジャーにするための具体的な提案がついているのは素晴らしい。残留農薬の問題という課題もしっかり指摘するなど目配りも効いています。地方創成へのヒントも満載のリポートはSTOCKリーグの枠を超えていました。その努力に拍手を送ります。

法政大学 2・3年

目覚めよ投資家!先を読め経営者!資本主義4.0の未来へ(2,246KB)

【審査委員講評】
資本主義の未来という大胆なテーマ設定に感服。短期主義に警鐘を鳴らすことから始めたアプローチは見事でした。資産運用会社を含む19社の会社訪問を実現させた熱意にも頭が下がります。できあがったポートフォリオは独創的。15年間も安定的にTOPIXを上回るとは驚きでした。限りなく部門賞に近い「大敢闘賞」と言えるでしょう。

審査委員特別賞

審査委員特別賞

愛知県立愛知商業高等学校 3年

Welcome to 昇龍道 ~日本の美しさはここにある~(3,534KB)

【審査委員講評】
日本が直面する大きな課題の一つである地域活性化について、地元が取り組む外国人観光客誘致プロジェクトに焦点を当ててポートフォリオを組むだけでなく、取組みの課題や将来性にも触れている。企業の選定に当たっては、有価証券報告書から直接データを入手するとともに多面的に企業を評価しており、投資家にアピールする際には株主優待に着目するといった工夫も見られた。テーマに沿った企業であることをもっと丁寧に説明するとさらに良かったと思われる。

お茶の水女子大学附属高等学校 2年

Saving of the people, by the people, for the people ~STOP!医療費増大~(1,611KB)

【審査委員講評】
多くの審査員が高い評価を付け、審査員特別賞に選ばれた。第一に、stop!医療費増大というテーマが今日的である。第二に、健康食品、スポーツクラブ、後発医薬品、医療機器の4つの観点で医療費抑制効果を試算している。第三に、5社企業訪問を行うなど、フイールドサーベイを実施している等が評価ポイントだ。一方、ポートフォリオがやや平凡という声もあった。今後、医療費抑制にIOT技術を使うようになるだろう。そういった視点も加えてみるとさらに良いと思う。

入選

入選一覧(80校)

NOMURA Award(特別協賛社賞)

高校:

大分県立日出総合高等学校 衞藤 準 教諭
静岡県立榛原高等学校 向井 稔 教諭

大学:

青山学院大学 亀坂安紀子 教授
東京大学 首藤 昭信 准教授
法政大学 長谷川 直哉 教授

NOMURA Award 受賞者コメント

参加数

学年 中学 高校 大学
学校数 17 105 122 244
チーム数 66 691 672 1,429
人数 258 2,668 2,661 5,587

出場校紹介