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学校との取り組み 中学生編「街のTシャツ屋さん」活用事例

「『街のTシャツ屋さん』の開業シミュレーションから、経済活動における選択などについて学ぶ」

札幌市立上野幌中学校
社会科担当 菅谷昌弘先生

来年度は別の形での使用を考慮

菅谷先生

『街のTシャツ屋さん』については、その存在については以前から承知していたと、菅谷先生は話した。実際の授業での使用は、今回が初めてのことである。それまで3年生の授業を持たなかったので、来年は全クラスで使用し、経済全分野での別の形での授業も考えていきたいとのことである。
「本教材を生徒に1部づつ配布、まず読んでもらう。教科書に載っていないことも入っているが、後でこの教材のことを振り返ってもよい」と先生は考えている。起業やマーケティングについて、漠然とした気持でもよいから生徒に感じてもらい、それを乗り越えて勉強していくことを希望しているのだ。

また、先生が授業として工夫した点は、どんな順番で考えていくのか、手順を考えさせることであったという。ただ店を開けばよいというものではなく、論理だても大切だと考えているので、この点に留意したという。
「生徒の店名には、インパクトを狙ったものもあるが、そのことが店の販売にどう影響するかということまでは考えが及ばない。また、その場所は絶対に店には向かないという、矛盾などについても、生徒がその吉凶を判断するのは難しい」とも話した。

授業風景

生徒の『街のTシャツ屋さん』に対する反応は、よかったという。身近にある衣料メーカーやブランドも周知しているので、Tシャツという素材にも興味を持ったという。
本文のカラー印刷も鮮やかで視覚に訴え、デザインもよかったとのことである。

授業のフォローとしては、ワークシートを回収し、先生がマーカーなどでアンダーラインを付してから、生徒に返却したりする業務が行われるという。先生としては手間のかかる作業を進めている。一方、「街のTシャツ屋さん」には、記入欄を設けることも可能なのではないか、と先生は話す。

今後の課題としては、教科書に合わせた必修授業での『街のTシャツ屋さん』の使用が、できるかどうか、ということではないかと最後に先生は語った。

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