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学校との取り組み 中学生編「街のTシャツ屋さん」活用事例

「『街のTシャツ屋さん』の開業シミュレーションから、経済活動における選択などについて学ぶ」

札幌市立上野幌中学校
社会科担当 菅谷昌弘先生

9つの班が、店の方針、出店場所の発表を行う

授業

第3時の授業が開始された。菅谷先生は、すでに決まっている9つの班の店の名前を記したカードを黒板に掲示した。その脇には、上野幌地区の大きな白地図も合わせて掲示された。

9つの店の名前(順不同)

1(班) uToPia
2 MANZOKU shoP
3 eco-shop
4 Soi
5 MADE IN JAPAN
6 999~World
7 18歳以上立入禁止
8 遊べるTシャツ屋
9 APPLE SHOP

発表の準備が整った班から、順番に発表が進められた。班の発表者は、「発表シート」に基づき、「店名」「客層」「どんなものを売るのか」「商品の価格」「他店と差を出すための特色」「私たちがここに店を出すポイントはこれだ!」といった項目を発表していく。店名カードの下には、「発表シート」が掲示されていき、白地図には出店場所がマーキングされる。
各班の発表が終わるごとに、先生から「インパクトのある店の名前」とか、「お客をどうするかが問題」などと、ワンポイントの感想が提示された。

9つの班が発表し終えると、クラス全体で各班の方針や考え方の討論である。その前に生徒は疑問の整理や意見発表の準備をしながら、先生からのまとめを聞く。「新しい店を開くにはどのようなことが必要なのか、なんで同じTシャツ屋さんでも、こんなに考え方が異なるのか、場所も違うのか」と先生は疑問を提出。さらに「なんでやねん?と思うことを突っ込んでください」と付け加えた。

討論が始まると、生徒たちからは、店名の由来についての質問、割引率についての疑問、店の方針ついての問い正し、言葉の意味についての確認など、様々な意見が出され、該当する各班に向けて、活発に意見をぶつけ合い、討論した。

最後に、ワークシートにメモやまとめを各自が記入して授業は終了であった。先生からは単元が終了するに当たって「これまでの授業をもとに、さらに公民の授業で経済を考えていこう」と予告がなされた。

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