1. お金の歴史雑学コラム
Column 11

世界で最初の硬貨とは?

リディア王国 リディア王国

現在発見されている硬貨の中で一番古いのは、紀元前7世紀にリディア王国という国(現在のトルコ西部)で作られた「エレクトラム硬貨」と呼ばれる硬貨です。

リディア エレクトラム硬貨

リディア エレクトラム硬貨

エレクトラム硬貨は金と銀の合金で作られたもので、重さ(=価値)の異なる硬貨が何種類かつくられていました。ちなみにお金の単位は重さを表す「スタテル」で、1スタテル硬貨、6分の1スタテル硬貨、24分の1スタテル硬貨……というふうに分数単位で作られてあり、硬貨の表面にはリディア王の紋章であるライオンの絵柄とその硬貨の重さが刻印されていました。

リディアの硬貨の大きな特徴は、あらかじめ金属の重さをはかって価値を系統だてて作られていたことです。つまり、取引する度にいちいち天秤で重さをはかる必要がなく、それまでの硬貨に比べてはるかに便利なものだったわけです。

アテネ テトラドラクマ銀貨

アテネ テトラドラクマ銀貨

このような硬貨作りのアイディアは、やがてギリシア、ローマへと広がっていきました。さらに古代ギリシアの王として有名なアレクサンダー大王が、遠くアジアに向かって大遠征をした際に(東方遠征)、西アジア地域にも伝わっていったそうです。ちなみにギリシア、ローマで作られた硬貨としては、国王の肖像画や、アテネの女神を表すフクロウ(ミネルバのフクロウ)の絵を刻印したものなどが発掘されています。

※参考文献
『西洋貨幣史・上』(国書刊行会)
『ビジュアル博物館 貨幣』(同朋舎)
『貨幣なぜなぜ質問箱』(国立印刷局)

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