学校との取り組み
中学生編

経済の学習では、なにを教えるべきかという点で、その素材は精選される、と三藤先生は話した。
このような中で、単元学習の最後の段階に至るまで、『街のTシャツ屋さん』は、いろいろな形で使用されている。
(1)教科書の補助資料として、登場人物になって生徒に読ませて使う。
(2)『街のTシャツ屋さん』の図解が分かりやすいところでは、三藤先生が説明しながら使う。
(3)各生徒が1冊ずつ手にしているので、話し合い活動などで生徒が、提案や意見を述べるときの根拠の資料の一つとして使う。
いずれにおいても、単元最終段階での「経済政策提言」や、討論での考え方の根拠となるように工夫して使用されている。

今回の2クラスでの討論では、教科書、資料集と合わせて『街のTシャツ屋さん』を根拠とした発言も何回か見られた。
教材としての『街のTシャツ屋さん』は、ストーリー性があり、新鮮味があって分かりやすいという三藤先生の感想であった。また、大まかな金融の仕組みやその役割を、よりわかりやすく理解させるためにも『街のTシャツ屋さん』は貴重な資料であった、とも話している。生徒も興味を示し、『街のTシャツ屋さん』を読んでいたとのことである。