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「営業利益」より「税引利益」の方が多い会社があるのはなぜですか?

2004年4月14日

今回は企業会計に関する質問ですね。
質問に答える前に、まず企業会計の仕組みを見ておきましょう。

すべての企業は必ず何かしらのモノを販売しているものです。NTTは電話回線を販売しています。新日鉄は鉄から作られた製品を販売しています。トヨタはカローラやマークIIを世界中で販売しています。ユニクロ(ファーストリテイリング)はフリースやジーンズを日本中で売っています。吉野家は牛丼を売っています(最近は豚丼ですね)。

そして企業はただ単に、自分たちの商品を売っていればいいというものではありません。株主のため、社員のため、取引先のため、そして企業自身のために、どれくらい売れたのか、どれだけ稼いだのかを記録しておかなければなりません。その記録手段が会計帳簿です。

この1年間でどれだけ自分たちの作っているモノが売れたのか(売上高)、それを売るためにどれだけのコストがかかったか(費用)、その結果、どれくらいのおカネを稼いだのか(利益)、これらを知る必要が出てきます。どんな企業でも、企業である以上、毎年必ず自分の通信簿を自らの手で作っています。

毎年、決算期を迎えるたびに企業は会計帳簿を作成します。その企業の1年間の経営成績はすべて会計帳簿の中に盛り込まれます。会計帳簿はその企業を知る上で、非常にたいせつな資料であるわけです。

今では中間決算といって半年に一度(つまり1年間に2度)、会計帳簿を作るのが一般的です。最近では米国式の流れを受けて、4月〜6月とか7月〜9月という3カ月ごとに会計帳簿を作成する企業も増えています。これは四半期(しはんき)決算と呼ばれており、こうなると企業は1年間に4回、会計帳簿を作成することになります。学生の皆さんは1年間に3回、通信簿が手渡されますが、企業はそれよりも1回多いわけです。たいへんですね。

さて、企業は決算を迎えるたびに2種類の会計帳簿を作らなければなりません。(1)貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)と、(2)損益計算書(そんえきけいさんしょ)です。

(1)の貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)とは、「バランスシート」と呼ばれるもので「B/S」と略されます。企業がその決算の時点で持っている土地、建物の金額や、借金の額、資本金の額などが載っており、企業の「財産の内容」を表しています。

(2)の損益計算書(そんえきけいさんしょ)とは、「P/L」と略され、1年間(半年間、四半期間など)の売上高、費用、利益が書かれています。つまりその企業の1年間の「経営成績」が示されているのです。

企業はその1年間を通して、「B/S」に書かれている工場でモノを作り、「B/S」に載っている営業所で販売して、「P/L」に載っている売上高と利益を得ています。「B/S」と「P/L」の2種類の会計帳簿はまったく別々のものではなく、密接に関連しているのです。

ご注意:「いま聞きたいQ&A」は、上記、掲載日時点の内容です。現状に即さない場合がありますが、ご了承ください。


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