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第18回(2017年度)実施記録

第18回日経STOCKリーグの実施記録や入賞レポートを掲載します。

各賞

最終審査委員会による厳正な審査の結果、第18回日経STOCKリーグの各賞およびNOMURA Award(特別協賛社賞)が決定しました。
※ レポート(PDF)に掲載されている個人情報および著作権の対象となる文書・画像等を一部非表示にしています。ご了承ください。

最優秀賞

最優秀賞

愛媛県立松山東高等学校 1・2年

explorers
~夢ともに 道拓きゆけ いざ宇宙(そら)へ~(3,909KB)

【メンバー】
今村誠宏、三好由里子、渡部千紗、只信伊織

【ポートフォリオ】
スカパーJSATホールディングス 、エイチ・アイ・エス、日東製網、東レ、トヨタ自動車、アジア航測、JXTGホールディングス、カーリットホールディングス、大同特殊鋼、オハラ、IHI、兼松、イーグル工業、シンフォニアテクノロジー、ニチアス、ニチダイ、共和電業、伊藤忠商事、日本精工、シキボウ

【審査委員講評】
宇宙をテーマに、目標に向かって、困難を乗り越えながら、社会全体に活力を持たせようとする試みは、とても素晴らしい。グローバルな連携、地方創生という視点も入れ、地元の企業のヒアリングにより、人材育成、社長の思いなども調べることが出来ている。高校生でありながら、分散投資の相関関係にも触れており、高度な分析を試みている。力作である。

ニューヨーク研修旅行報告

部門優秀賞

部門優秀賞・中学部門

豊島岡女子学園中学校 2・3年

Our Way to Innovation(2,738KB)

【メンバー】
佐々木美怜亜、竃浦さくら、宮木祐奈

【ポートフォリオ】
伊藤園、JINS、バルニバービ、GMOペパボ、地盤ネットHD、小松製作所、安川電機、マキタ、オムロン、富士通、セイコーエプソン、シスメックス、日東電工、三菱重工業、トヨタ自動車、CYBERDYNE、ヤマハ、コクヨ、ファーストリテイリング、ソフトバンク

【審査委員講評】
イノベーションの重要性に着目した秀作である。まず、イノベーションを「消費者の潜在的な欲求に応え、他社と一線を画す製品・サービス・市場開拓を意識的かつ積極的に行うこと」と定義したことで、テクノロジー企業だけでなく、ファーストリテイリングやコクヨ、伊藤園といった消費関連企業もポートフォリオに加えられたのは良かった。また、「イノベーション」を起こす人材を企業の能力と捉え直す視点もユニークだ。

部門優秀賞

部門優秀賞・高校部門

慶應義塾女子高等学校 3年

新技術が実現するスマートな手術のかたち(26,321KB)

【メンバー】
稲見優奈、岩沙澄香、江森みずほ、杉村真希

【ポートフォリオ】
日立製作所、デンソー、三菱電機、伊藤忠テクノソリューションズ、ソフトバンクグループ、SCREEN ホールディングス、ミネベアミツミ、日本光電工業、KDDI、三井物産、JSR、ヤフー、新日鉄住金ソリューションズ、富士フイルムホールディングス、HOYA、シスメックス

【審査委員講評】
「スマート治療室」というテーマが先進的かつユニークである。加えて、この分野を丹念に調べ、東京女子医科大学を訪れ、「スマート治療室」を実地に見学し、MUTOH、JMC、デンソーにも出向き、話を聞いたのも良かった。また、効率的フロンティアを使い、ポートフォリオを分析した点も評価される。さらに、株式投資を通じて日本企業を応援するとの姿勢も心強い。審査委員が揃って強く推した点も加えておきたい。

部門優秀賞

部門優秀賞・大学部門

東京大学 3・4年

隠れたカリスマ経営者を見つけ出す(2,694KB)

【メンバー】
水野廉大、伊藤剛史、王凱易、梁雅浩

【ポートフォリオ】
ベネッセホールディングス、タダノ、カシオ計算機、三城ホールディングス、ミヤコ、佐藤食品工業、白銅、ソースネクスト、日新電機、高砂香料工業、WOWOW、コニシ、アルファ、大和コンピューター、トーソー、インプレスホールディングス、京進、EIZO、レオン自動機、富士機械製造

【審査委員講評】
孫正義、柳井正等のカリスマ経営者が日本でも評価を高めている。組織重視の大企業でも経営者の果たす役割は大きい。こうした中で、公開情報から経営者の能力を測定するというアプローチは野心的である。MAスコア等の最新の学術的知見を巧みに活用し、銘柄選択に説得力を持たせたのも評価される。ただ、選定した企業のいくつかを訪問し、経営者の横顔を紹介する、ないし選定した銘柄について考察する等があるともっと良かった。

敢闘賞

敢闘賞

滋賀県立守山中学校 3年

エシカルファッションでファッション革命(4,653KB)

【審査委員講評】
投資テーマを、今流行りのSDGsという表現を使わず、エシカルファッションとしたことで、今世界で起きている問題を具体的に伝えることができている。冒頭の、モンゴル訪問から日本で人気のカシミヤ、そして環境破壊の問題へと展開しているところや、最後のまとめは、感性豊かで引き込まれた。それだけに、ポートフォリオ作成プロセスの粗さや、企業コメント・株価分析が平凡な点が惜しまれた。1、2社企業訪問をしてみることをお勧めしたい。

清風南海高等学校 1年

Fight Against Infections
~Efforts by Companies in Japan~(2,675KB)

【審査委員講評】
投資テーマの「感染症」は、なかなかユニークな切り口である。このミクロなテーマ設定は、ポートフォリオの安定性の面では弱点にもなりうるが、そこに株価安定資金といったアイデアを持ち込んで、全体のリスクを軽減させている。またドルコスト平均法も使って検証するなど、様々な工夫や努力が伝わるレポートとなっており、なかなかの力作である。

東京大学 3年

内部留保問題への解
~循環型内部留保のススメ~(4,378KB)

【審査委員講評】
時事ネタの内部留保をとりあげ、この問題を投資で解決しようというテーマ設定は斬新だ。それがゆえに難易度の高い挑戦だが、内部留保を巡るステークホルダーの視点なども踏まえて分析し、各種理論をベースにスクリーニングを行うなど、全体として質の高いレポートとなっている。惜しくも部門優秀賞は逃したが、「まだほかにも重要なファクターがあるはずだ」との感想通り、今後の更なる探求にも期待したい。

アイデア賞

アイデア賞

洗足学園中学校 3年

THE 消費術
~食品ロス解決の為の取り組み~(8,602KB)

【審査委員講評】
工業化の進展により、汚染問題、廃棄物の増加が起こり、今日の環境問題となっている。食品ロス削減に取り組んでいる46社を選択し、株式分析、財務分析を通じて企業の順位付けを行い、投資先を決定している。食品ロスの削減という面白い視点からの分析となっており、アイデア賞に値する論文である。食料品を生産する企業自身がロスをなくすように行動するとともに、消費者もロスを出さないように促す方策も考えていく必要があると思う。

愛知県立愛知商業高等学校 3年

トイレから考える未来
~トイレは防災や経済発展に繋がる?~(4,368KB)

【審査委員講評】
狙い通り、過去にない斬新なテーマ。私たちが日々当たり前のように使っているトイレが、防災や防疫そして人としての尊厳に関わる重要な“発明品”であることを再認識させられた。キャッシュフロー分析は、先輩たちのチャレンジをさらに一歩先に進めたものであり、また、授業で学習したことを日経STOCKリーグに生かそうという姿勢も高く評価できる。第1スクリーニングで34社を抽出する基準についての説明があるとよかった。

渋谷教育学園幕張高等学校 2年

“10年後のトップ10企業”
~日本にダイナミズムを取り戻せ!~(1,813KB)

【審査委員講評】
株式市場に「短期主義」がはびこる中で、10年後の成長株を探すというシンプルな問題意識がとても新鮮に映った。日本取引所グループCEOなどの要職を歴任した斉藤惇さんという超大物への突撃インタビューを実現する行動力にはびっくり。ポートフォリオの中には大化けする銘柄がはたしていくつあるだろうか――。思わずワクワクしてしまう。夢を感じさせる秀作である。

慶應義塾大学 3・4年

極限状態でも力を発揮できる企業
~日本の陸上競技に倣って~(2,091KB)

【審査委員講評】
発想のユニークさは群を抜いている。陸上選手に必要な能力を企業の成長に必要な能力と重ね合わせて分析するというアイデアには思わずうなってしまう。しかも企業を「短距離選手タイプ」、「長距離・競歩選手タイプ」に分けるきめ細かさ。発想が面白いだけにできあがったポートフォリオもなかなかにユニーク。専門的な分析もしっかり出来ており、完成度の高い力作である。お見事!

ルーキー賞

ルーキー賞

東京学芸大学附属国際中等教育学校 2年

21世紀からのEveryone's Smile Grows投資(14,711KB)

【審査委員講評】
CSRやESGは平板なテーマ。しかし、それらの概念をきちんと勉強した上で、そもそもESG投資の定義が曖昧であることを踏まえて自分たちなりのポートフォリオを構築するというアプローチは、オーソドックスな中にも新鮮味もあって好感。できれば、スクリーニングなどで、もう一工夫がほしかった。今回は、優秀賞には届かなかったが、ルーキー賞として、来年以降の活躍に期待したい。

札幌日本大学高等学校 1年

ほっかいDo!
~眠る原石を求めて~(9,848KB)

【審査委員講評】
地元経済の成長に貢献するポートフォリオを構築しようという意気込みが伝わる、高校生らしい清々しいレポート。9つの「原石(ポテンシャル)」の定義がユニーク。ポテンシャルごとに基準を丁寧に定めており、その理由も北海道経済が直面する課題を踏まえたもので説得力があった。それだけに、第3スクリーニングに工夫が欲しかった。選定した企業を訪問しレポートを書いてみると、企業を見る目がさらに磨かれると思う。

入選

入選一覧(73校)

NOMURA Award(特別協賛社賞)

高校:

静岡県立藤枝北高等学校 大澤 利恵 教諭
福島県立若松商業高等学校 渡部 昇司 教諭

大学:

近畿大学 相馬 利行 教授
中京大学 吉田 康英 教授
武蔵大学 徳永 俊史 教授

Nomura Award 受賞者コメント

参加数

学年 中学 高校 大学 専門
学校数 29 128 124 6 287
チーム数 190 960 660 22 1,832
人数 791 3,628 2,663 98 7,180

出場校紹介