東京大学 J.Mさん
今回の研修で、本やインターネットでは分からない生のニューヨーク(NY)を見ることができ、ここに書き切れないほど多くの学びを得ました。その中でも特に印象に残った3点を挙げたいと思います。
まず、NYとアメリカが世界金融・経済の中心であることを実感しました。NY証券取引所では、静かな熱気に包まれたフロアでクロージングに向けて目まぐるしく取引が行われ、1日で10億株もの出来高となっていました。街並みも、数百メートル級の高層ビルが立ち並んで空を切り裂き、世界の名だたる企業や金融機関がオフィスを構えていました。世界の金融と経済はNYを中心に回っていると肌で感じました。
次に、現地の物価・給与の高さです。ラガーディア大の学生と行った物価調査では、ドーナツやラテなどの日用品の値段が日本の約2倍以上で、最低賃金もNYでは約2,500円でした。日本の物価や給与水準が、アメリカをはじめ諸外国に取り残されていると感じ、あらためて日本経済の将来に危機感を覚えました。
最後に、現地日本企業で活躍されている方々です。環境や文化が違うなか、キャリアとプライベートの両立を図りながら奮闘されている実体験のお話はとても刺激的でした。近い将来、私も海外で働きたいと強く思うようになりました。
個人的な話ですが、高校1年の春休み、私はJapan Societyという団体のNY研修に参加する予定でした。しかし、コロナ流行が始まり出発2週間前に中止になった経験をしています。あれから5年、今回、そのリベンジを果たせたように感じています。
このような大変貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。