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第24回最優秀賞チーム ニューヨーク研修旅行報告

第24回日経STOCKリーグで最優秀賞を受賞した三重県立四日市高等学校のチーム「セミコ」の皆さん3名と指導教員の計4名は、表彰式・懇親会の翌日の3月17日、最優秀賞の副賞である海外研修旅行(提供:野村ホールディングス)に旅立ちました。目的地は、世界の金融・経済の中心地・ニューヨークです。ニューヨーク到着後、国連本部やニューヨーク証券取引所を視察するとともに、野村ホールディングス アメリカ インクや北米三菱商事、日本経済新聞社米州編集総局を訪問し、現地で働く皆さんから貴重なお話をうかがうことができました。また、ラガーディア・コミュニティ・カレッジでは、日本語を学ぶ現地の留学生と英語で交流し、親睦を深めました。参加したそれぞれが、米国経済を肌で実感し、日本とアメリカの文化の違い、そして海外で働くということを学び、心に残る4泊6日のニューヨーク研修旅行になったようです。

集合写真

NY研修旅行で学んだこと

三重県立四日市高等学校 2年 A.Mさん

今回のニューヨーク研修旅行ではたくさんの驚きや発見がありました。その中から4つをご紹介します。
1つ目はニューヨーク経済の規模の大きさについてです。野村證券のニューヨークオフィスを訪問した際、日本ではトップの証券会社である野村證券でさえもニューヨークでは、競争を勝ち抜くために日々努力をしているということを伺いました。もっと日本経済の力を強くし世界に大きな影響を与えられるよう、私なりに努力していきたいと思いました。またニューヨーク証券取引所を訪問した際には、電光掲示で流れてくる企業名が世界中でとても知名度が高い会社であったり、大統領が訪問した場所を見せていただいたりととても刺激的な時間を過ごすことができました。
2つ目は、自らの将来決定についてです。日本経済新聞社の米州編集総局を訪問した時に、職業を決めるにはどのような目線から社会を見たいか考えると良いというアドバイスをいただきました。私は将来の具体的な展望が決まっていませんでしたが、それを聞いてまず自分が興味のある分野をどんな立場から見たいのかを考えてみようと前向きになることができました。
3つ目は、人々の雰囲気についてです。ニューヨークに行く前は、海外は怖いところだと思っていた部分もありましたが、実際には街を歩いていて目が合うと笑いかけてくれたり、時には「Japanese?」と声をかけてくれたりと、とてもフレンドリーな方が多い印象でした。訪問先の企業でも働いている方々の関係はとてもフランクに見えて理想的な職場であると感じました。
4つ目は改めて実感した日本への愛についてです。ニューヨークで現地のコミュニティカレッジを訪問した際、日本語を学んでいる方々と交流しました。日本のアニメが海外で人気だというのは知っていましたが、日本のアニメを観たり漫画を読んだことがきっかけで日本語を学び始めたと伺い、実際にこんなに離れた場所で日本のことを好きでいてくれる人がいることに驚き、そして誇らしく思いました。また、北米三菱商事を訪問させていただいた際に、商社は世界中で活躍する会社であるが、日本のことはいつも念頭に置いて事業を行なっていると伺いました。日本の外に出たからこそわかる日本の魅力について再認識できたと思っています。
今回の研修では、日本にいては出会えないたくさんの方との出会いを通じて自分の視野が大きく広がったように感じています。この度は貴重な研修旅行をさせていただき、ありがとうございました。

三重県立四日市高等学校 2年 K.Kさん

この度は貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。この海外研修を経て自分の中で最も大きく変わったことは、世界で活躍する仕事が将来の視野に入り始めたことです。初めての海外経験だったため見るもの全てが自分にとって新鮮で驚きばかりだったのですが、その中でも特に印象に残っていることを紹介します。
1つ目は食べ物やホテル、チップなど日本にはない文化をたくさん経験したことです。現地の方々は目が合うとニコッと笑ったり、挨拶を交わしてくれ、素敵だなと思う姿が多くありました。建物の一つひとつが大きく、少し古い建造物が立ち並ぶ街頭から、CMが流れ続ける巨大なスクリーンが立ち並ぶタイムズスクエアまで「世界一の都市」を様々な場面で感じました。
続いて企業やコミュニティカレッジの訪問についてです。野村證券のニューヨークオフィスでは現地で働く日本人の方々の実際の仕事内容や大学受験時の体験談などを伺いました。話を伺うなかで本当の自己実現とはどういうことなのかを知り、深く感銘を受けました。お話しいただいた内容は、これから受験期間に入る私にとって何よりのモチベーションになりました。日本経済新聞社の方々からはデジタル技術を用いた新聞の話を伺いました。日経STOCKリーグのレポート作成に日本経済新聞を有効活用させて頂き、その過程で新聞を読むことの楽しさに気付かされました。そのこともあり、日本経済新聞社の訪問には大変関心があったのですが、今までの関心を遥かに上回るような新しい面白さを知りました。 興味深かったことはマイパーパスを語り合う時間が設けられていることです。私も一人ひとりのマイパーパスの一部を伺い、「世の中がみたい」「適度な距離感で現場に入れる」など深く共感する部分が多くありました。夢や目的を明確に持っていること、そして互いに共有できる環境に自分も身を置きたいと強く思いました。コミュニティカレッジ訪問ではサステナビリティをテーマに交流しました。ニューヨークでの環境保護の整備を知り、初めて日本以外の国での環境問題に対する状況を知ることができて貴重な経験になりました。自分の住む町ではあまり普及していないシェアバイクなど、環境問題についての意識の差を感じました。
今回の経験はすぐ先にある大学や学部選択を決める上での大きな動機になりました。また、それだけではなく自分の将来のキャリアの幅を海外に広げるという新しい選択肢を増やすこともできました。この経験を生かし、将来は私が今回得たことを、日本や次の世代に引き継ぐような人になれるよう、全力で頑張りたいと思います。

三重県立四日市高等学校 2年 R.Hさん

ニューヨーク研修旅行を通して、決して一高校生が味わうことのできないような体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
現地に到着して最初に感じたのは、日本とは異なった建造物の並びとその美しさです。ふと通りを眺めると、左右には超高層ビルが途方もなく連なっており、その中央を青空が切り裂いているように見えます。歩いているだけで胸踊るような綺麗な景観でした。整頓された街並みや植民地時代からの埋め立てによる平坦な土地から、アメリカ、日本の歴史の違いを感じました。
食文化の違いについても改めて感じるところが多くありました。量・カロリーが日本の和洋食とは比べ物にならず、日本人との体格差の根源を確認することができました。私はバレーボール部に所属しており、日本では人混みでも周りを一望できる程の身長ですが、ニューヨークではむしろ人を見上げることが多く、とても新鮮でした。所属するバレーボール部員には、体づくりは食生活からだということを伝えようと思います。
「ニューヨークにきてよかった」と最も感じたのは、各社企業訪問でした。多くの企業が日経STOCKリーグを通じて研究した半導体産業の最前線、NvidiaやIntelの動向を注視していることを知り、半導体産業における国境を越えた競争とその注目度を目の当たりにしました。日本の産業を牽引する企業のニューヨークの拠点では、様々な国籍を持つ方々がそれぞれ楽しそうに仕事をする姿が見られました。商業・ビジネス・エンターテインメント・メディア・金融など様々な面で世界の中心となるニューヨークで働けば、多くの刺激を得ながら第一線で活躍することができることを実感しました。
個人的な話にはなりますが、「将来こんな人と仕事ができたらな…」と思えるような方にも出会い、自分の進路として金融工学を学べるアメリカの大学・大学院を検討するようになりました。この円安で困難になっている海外進学は望みが薄いかもしれませんが、若いうちから海外に身を置くことで最先端の金融工学や国際性を身につけたいという強い意志が生まれました。今まであまり目的を考えることなく勉強をしてきましたが、この研修旅行を機に、将来を見据えた進路を切り開くための努力をこれからしていこうと思います。
物事を考える視点や自分の将来像がぐんと広がり、本当に日経STOCKリーグに参加してよかったと思いました。間違いなく、私の人生を大きく変える経験をさせてもらいました。誠にありがとうございました。これからは私が日本の産業界に恩を返せるよう、努力したいです。

三重県立四日市高等学校 教員 N.Iさん

半導体を通じて地元三重・四日市の産業について改めて認識することができ、その底力について指導教員である私も驚かされました。フィールドワークを通して、県や企業の方々にご丁寧に教えていただき改めて感謝申し上げます。生徒たちは企業や産業だけでなく、名刺の渡し方など社会人としての教養も身に着けることができ、経済や株式の知識以外の部分でも、大人として大きく成長した姿を見ることが出来ました。
ニューヨーク研修でも3つの企業やコミュニティカレッジを訪問させていただきました。金融・経済の最前線で活躍されている方々のお話を聞き、海外で日本の経済や世界をリードする姿や仕事ぶりを間近に拝見することが出来ました。日本の企業としての役目や世界で働きながら大切にしている日本の精神など、世界から見た日本について、真剣に考えさせられる貴重な機会になりました。生徒たちの質問にもご丁寧に答えていただき、多くの刺激や経験を得ました。また海外で日本語を真剣に学ぶ同世代の姿に自らを重ね、語学力について反省しこれからの研鑽を誓っていました。
このような貴重な経験が生徒たちの今後の人生に大きな影響を与えると確信しています。日経STOCKリーグは生徒が主体的に考え、行動し、生の金融や経済に触れることができる最高なコンテンツだと思います。
このような機会を与えてくださった日本経済新聞社様、野村ホールディングス様、そして我々をここまで導いてくださった三重県の産業界や行政の皆様に感謝申し上げます。

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