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第23回最優秀賞チーム ニューヨーク研修旅行報告

第23回日経STOCKリーグで最優勝賞を受賞した同志社大学のチーム「pistachio!」の皆さんは、3月下旬、最優勝賞の副賞としての海外研修旅行先・ニューヨークを訪問しました。コロナによる影響などで、海外研修旅行への参加が実現したのは、実に4年ぶりとなります。世界の金融・経済の中心地・ニューヨークでは、国連本部やニューヨーク証券取引所(NYSE)を視察するとともに、東レアメリカ社やNomura Americas ニューヨークオフィスで働く方々、また、ラガーディア・コミュニティ・カレッジの学生とも交流し、親睦を深めました。参加したそれぞれが、日本とアメリカの文化や国民性の違い、また投資に対する考えの違いなどを感じ、心に残る研修旅行になったようです。

集合写真

NY研修旅行で学んだこと

同志社大学経済学部 3年 速水さん

世界経済の中心地であるNYでの研修旅行は、多くの刺激的な出会いがありました。
大きく三つあります。
一つ目に、景観です。日本の東京でも見ない程の高層ビルが、立ち並び敷き詰められているため、どこに行っても空が細長く続くだけでとても珍しい景色でした。また高層ビルや煌びやかな街並みに相対するようにホームレスの方々もたくさんいらっしゃいました。そんな景観から本物の「資本主義」を強く感じました。
二つ目に、政治への関心です。研修旅行では、現地学生の方と交流する機会がありましたが一人の三歳下の女の子と親しくなり話しました。聞き取れないながらも、アメリカ政治について自分の言葉で話している印象を強く受けました。単純に、素直に、自国の文化・歴史・政治等について話すことができるのはとても魅力的だなと感じ、尊敬しました。
三つ目に、現地の「日本人」です。NYに会社を構える日本企業の方々に訪問する機会がたくさんありました。共通するのは、国外での学びがあるからこそ、国内の動きを概観でき活かすことができる知識・経験を持っていらっしゃるということです。またお話をしてくださる方々の姿勢からは日本に対する期待や希望を感じましたし、「かっこいい」という言葉に尽きる人ばかりでした。謙虚すぎ欲が無いと揶揄されることもある日本人ですが、国外でプライドとビジョンを持って働いている方と話す機会は大変刺激的で、尊敬と誇らしい気持ちでいっぱいでした。
たくさんの出会いが、私の人生観や考え方に多くの刺激を与えてくださいました。また自分自身を内観する新たな視点を得ることが出来ました。これはオンライン上では手にすることのできない生の経験ならではのものだと感じます。
この度は貴重な経験を誠にありがとうございました。

同志社大学経済学部 3年 原さん

今回の経済・金融の中心地NYへの研修旅行を通じ、座学では得られない、実践的な学びに多く出会いました。
以下では、特に印象深かった三点について言及します。まず第一に、論文のテーマとなった日本食が、現地では想像よりも割高で取り扱われていたことです。例えば、日本では300円程度のマヨネーズがNYでは約7ドルで取り扱われており、日本食輸出に向けての課題を実感として感じることができました。
第二に、現地学生が自身のアイデンティティを大切に主張していたことです。現地の大学に訪問した際、学生が自分の好きな装いで、好きな物を堂々と披露し合っている姿を目にしました。素直に魅力的に感じ、印象に残っています。
第三に、企業訪問や現地のガイドさんに伺った、投資を行う割合の高さです。大学生は学生ローンの返済のため、両親の教えも影響し幼い頃から投資を始めると教えていただきました。金融が社会事情に密接であることを実感した出来事です。
帰国後、ニュースでNYの地名が報道された時は、より関心を持つようになり、また特に三点目の実感は、口座開設に向け改めて勉強を始めるきっかけとなっています。
貴重な体験を、誠に有難うございました。

同志社大学経済学部 3年 石津さん

ニューヨーク研修旅行では、日本を離れて現地で活躍される様々な方からお話を伺うことができました。特に、東レアメリカ社で現地の人々と働く上で大切にしていることを伺ったり、野村グループニューヨークオフィスで日本とアメリカの投資に対する考え方の違いを学んだりする中で、日本とアメリカの“国民性の違い”を強く実感しました。そして、その国民性こそが日本経済全体に影響を与えており、強みや弱みとして表れているということを学びました。
また、この研修旅行を通して、日本のあたりまえは世界のあたりまえでないこと、異国の地では通用しないということを肌で感じることができました。そして、“あたりまえ”にすることは容易でないからこそ、「日本産食品を世界の『あたりまえに』」を目指す意味があり、今後の日本の課題にもなり得るということを再認識しました。改めて、これから社会に出る一人の日本人として、日本経済成長に貢献できる人材でありたいと刺激を受ける旅となりました。最後になりましたが、このような貴重な機会を下さった日経STOCKリーグ関係者の皆様、誠にありがとうございました。

同志社大学経済学部 3年 小林さん

この度の研修旅行は、私にとって初めての海外旅行でした。この点を踏まえて学んだことが大きく分けて二点あります。
一点目は知識を経験に変えることの重要性です。私はこれまでの人生で世界の社会情勢や歴史に関する知識を蓄えてきました。ゼミ活動及び日経STOCKリーグにおきましても、株式市場の仕組みについて深く学ぶ機会がありました。しかし、知っていると思い込んでいる事柄も、実際に触れることで更なる理解を引き起こすことができると学びました。今回のNY研修では、私が教材や論文などでしか触れられなかったNYSEや国際連合本部ビルの様子、歴史が強く反映された建造物などを間近にすることで、知識が経験に変わり、より深く吸収することができたと感じています。
二点目は文化を学ぶことの意義です。初めての海外旅行ということもあり、アメリカで生活する人々の思考や慣習には衝撃を受けました。物価の基準やチップ制度など、日本とは大きく異なる環境を体感しました。今後社会に出た際にはよりグローバルな人材としての成長が望まれる我々Z世代は、あらゆる文化や歴史を学び、生活慣習や思考方法をより深く理解していく必要性があると学びました。

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