第15回日経STOCKリーグ最優秀賞ニューヨーク研修旅行報告

一番印象に残ったことは、NYSEを見学したことです。トレーディングフロアに入って、取引開始の鐘の音を聞いたり、実際にそこで働くトレーダーの話を聞いたりして、テレビなどでよく見る光景を目の当たりにし、とても感動しました。NYSEは東証とは違い、トレーダーが間に入って取引をしているということでフロアにはたくさんの人が動き回っていて、その活気に圧倒されたことが強く印象に残っています。

世の中にはこんなすごい世界があるのだということを知ることができました。今までオーストラリアの経済を大学で取ろうと思っていたのですが、今回アメリカの経済事情を学んだことで、アメリカの経済にも興味が湧きました。野村グループや日経NY社など金融の最先端の部分を見せて頂き、とても刺激的でした。

研修を通しての一番の課題は英語力とコミュニケーション力だと思いました。Greenwitch High Schoolでの交流会で、話したい気持ちがあるのに緊張もあり言葉が出てこなかったのはすごく残念だったと思っています。また、疑問を常に持てるようにすること、訪問先でお話を聞いた後、必ず「質問はありますか？」と聞かれますが、あまり積極的にできませんでした。たくさん質問すればするほど、深いところまで学べたのではないかと思いました。

アメリカ研修、とても楽しかったです。あっという間でした。海外の日本企業の見学が、将来どんな仕事をしたいか考える上でとても参考になりました。また、アメリカ文化に触れ、経験値が上がったので、生かし方は無限だと思います。もう見られないであろう数々のものは忘れません。またNYに行きたいです。サポートしてくださった方々、本当にありがとうございました。

今まで自分から率先して何かに取り組むということがなく、他から働きかけられて行動していましたが、現地のハイスクールを訪問して私と同じ年代の人が自分の会社を作ったりしているということを知って、私ももっと積極的になるべきだと思いました。今後、グローバル化によって世界で働くときに、今回の研修旅行で培った外国人とコミュニケーションする力が発揮できると思いました。

本校は昨年度からSGH（スーパーグローバルハイスクール）に指定されています。その事業の一環として、総合的な学習の時間で社会的な課題を投資で解決することをテーマにした授業を実施し、今回日経STOCKリーグに参加しました。企業選定の過程やレポートの作成だけでも十分に学習効果が高いものでしたが、ニューヨークで世界経済の中心の雰囲気を味わうことができ、それまでの学習が一気に実世界につながったように思います。そしてそうした経験こそが、グローバルーリーダーへの第一歩であろうと考えています。今回の貴重な経験の場を与えてくださった関係者のみなさまに、あらためて感謝申し上げます。