3年生の3クラスで社会科・公民を担当する三藤先生の授業のうち、2クラスの授業が行われた。
指導計画に基づき、当日は「経済政策を提言しよう!」という課題のもとに、生徒が国会議員になったつもりで、いくつかの主張ごとにA、Bのグループに分かれてプレゼンテーションと討論を行うのである。この授業の前に、三藤先生からは予め生徒たちに、「経済と関係の深い社会的Iな問題から思考させる」ように設定されたテーマが与えられている。
テーマは3つあり、自分の興味のあるものを次の中から選択する。
各クラスでは、A、Bの主張ごとに分かれて机を並べ、それぞれが対面する形となる。その周りを一般の人(国民)が取り囲むという配置である。
Aの主張、Bの主張(「経済政策」)をプレゼンテーションした後、その主張について質問をしたり、互いに自分の主張に基づく意見を述べたり、討論することになる。
一般の人は、A、Bそれぞれの主張に対して、主婦、サラリーマン、ワーキングプアといった立場からの疑問や意見を述べていく。
【2】と【3】をテーマにして行われた授業では、生徒たちが熱心に意見を発表し、討論する姿が見られた。環境政策をテーマにしたB組では、環境問題に関心がある生徒が積極的な発言をしていたようだ。
発言の内容は、大人が聞いても相当に詳しいものもあり、これまでの学習の成果と準備を反映しているように見えた。
討論の間、先生は進行役を務めており、発言を左右したり、注意したりするようなことはない。プレゼンテーション、討論のための検討時間、討論、ワークシート記入などの授業内容の節目ごとに指示を出すだけであった。