1. 野村の金融・経済教育
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  3. 「街のTシャツ屋さん」活用事例

学校との取り組み 中学生編「街のTシャツ屋さん」活用事例

「社会科の中核は経済である」

増山光一先生

茅ヶ崎市立赤羽根中学校
社会科担当 増山光一先生

2012年11月15日(木)、神奈川県茅ヶ崎市立赤羽根中学校3年生の公民の授業で「街のTシャツ屋さん」を活用した授業が行われました。授業を担当したのは、教職6年目の増山光一先生です。

授業の様子

レポート

使用している教科書は、東京書籍『新しい社会公民』で、第4章「わたしたちのくらしと経済」の導入として『街のTシャツ屋さん』が使われました。楽しいイラストが生徒の視覚に訴えて使いやすいようです。

授業は、先生が作成したプリントを配布し、重要な項目を音読することから始まりました。為替レート、現地生産、ライセンス生産など、重要なキーワードをプリントの穴埋めテストを通じて覚えていきます。その後答え合わせをしながら授業は進みます。

貿易摩擦とはどういうことか?『街のTシャツ屋さん』の「国際貿易と現地生産」(p.28-29)のページを使いながら、輸出によって起こる問題には、貿易摩擦があること、為替変動で収入が一定しないことなどを具体的に学びます。

イラスト
授業風景

また、円高円安は日本国内での生活にどのような影響があるか、『街のTシャツ屋さん』に出てくるTシャツ屋さんが、(1)1枚1000円のTシャツを輸出するとき、(2)アメリカから原材料を輸入するとき、(3)日本からアメリカに海外旅行をするときの3ケースについて、それぞれ円高と円安どちらが有利なのか、生徒たちはグループ毎にディスカッションし結果を発表し合いました。

授業風景2

増山先生は、社会科の中核は経済であるとの考えから、社会科の集大成として3年生の公民では経済に特に重点を置き、授業を行っているそうです。1,2年生で地理や歴史を教える際も、例えば沿岸部分にどのような企業が集中しているか、江戸時代長く続いたのはどのような政策の結果であったのか、考え方の基礎となるのはお金の流れや経済的要素であるということを、しっかり生徒に理解してもらいたいと話されていました。

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