2004年8月13日
何ごとにもスタイルというものがあります。野球のバッティングで言えば、あのピート・ローズですら生涯で4度しか記録していない月間50本安打を、すでに3度も記録したシアトル・マリナーズのイチロー選手は、今年は4年連続の年間200本安打に挑戦しています。サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズ選手は、今年4月に大リーグ史上の歴代3位となる661号ホームランを打ちました。もはや上にはベーブ・ルースとハンク・アーロンしかいません。
打撃スタイルという意味では、イチロー選手は稀有の安打製造機ということになりますし、バリー・ボンズ選手は無敵のホームランバッターになります。ニューヨーク・ヤンキースの松井秀樹選手は、読売巨人軍時代は日本一のホームランバッターでしたが、メジャーリーガーになってからは自らを中距離ヒッターと位置づけています。
野球と同じように株式投資にもスタイルがあります。「投資スタイル」のことです。投資スタイルとは、株式投資をしようとする時にどのような基準で銘柄を選択するか、を問う時に使われる考え方です。つまり投資スタイルとは、株式投資を行う上で最もベーシックな部分に位置する考え方のことです。
「投資スタイル」とよく似た分類方法に「投資スタンス」という考え方があります。投資スタンスとは、一日のうちに何度も売買するデイトレードか、あるいは長期でじっくりと保有する長期投資か、という選択です。投資スタンスが売買手法に関する考え方であるのに対して、投資スタンスはあくまで銘柄を選ぶ時の基準で使われます。
今回の質問は投資スタンスに関するものですが、そこでまず、マット・セト氏が用いた投資スタイルの分類方法をご紹介いたします。マット・セト氏は1990年代半ばに15才で株式投資を始め、16才で天才の名を欲しいままにした米国の少年投資家です。若くしてミューチュアルファンド(米国の投資信託)を立ち上げ、その運用実績は年間で34%にも達しました。伝説のファンドマネージャーとして知られるピーター・リンチ氏も絶賛したという逸話を持っています。
そのマット・セト氏が自らの投資哲学・投資手法を披露した著書、「天才少年投資家マット・セト 108の法則」(日本短波放送、1996年)の中には、投資スタイルについて述べている箇所があります。マット・セト氏は投資スタイルを次の4つに分けています。
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