投資ってなぁに?

リスクとリターンという考え方

株式にはリスクがある

金融商品の特徴として、まず知っておきたいのが、リスクとリターンという考え方だ。

金融商品を利用することで得られる成果を「リターン」っていう。
そして、「期待通りの成果が得られるかどうかわからない」という度合いのことを「リスク」っていう。

株式の場合、株式を買うことで、企業から配当をもらえる。でも、配当の額は最初から決まってるわけじゃない。多いときもあれば少ないときもある。

配当

その企業の事業が成長すると、配当の額が多くなり、株式の値段(株価)は上がっていくことが多い。株主は、値上がりしてからその株式を売れば差額分のお金を得ることができる。逆に、事業に失敗して赤字になると、配当がもらえず、買ったときよりも株価も下がって、お金がふえるどころか損をしてしまうこともある。

その企業の事業が成功して着実に利益を出し、配当がもらえるのか?株価は上がっていくのか・・・?
株式を買うっていうことは 「どのくらい成果が得られるのか」が約束されていないことにお金を投資することなんだ。

どのぐらいの成果が得られるのかが最初から約束されているものもある

株式と違って「どのぐらいの成果が得られるのか」が最初から約束されているものもある。
銀行の預金や、企業の発行する債券などだ。

貸した

銀行への預金の場合、預金した人は銀行にお金を「貸した」ことになる。債券の場合、買った人は企業にお金を「貸した」ことになる。
借りたお金は必ず返さなければならないね。

たとえば、債券を発行した企業は、仮に事業に失敗して赤字になったとしても、債券を買ってくれた人には、期日には借りたお金を返さなければならないし、利息も払わなくてはならない。預金も同じ。銀行預金や債券は、どのぐらいのお金を得られるのか約束されているんだ。

株式より預金や債券のほうが安心だけど、そのかわり、約束した以上のお金が得られることもない。そのため、預金や債券では、株式よりもお金をふやすのは難しい。

このように、金融商品ごとにリスクや期待されるリターンは違ってくるんだ。

日野先生からのアドバイス

預金も株式も金融商品の一つです。それぞれの特長の違いがリスク・リターンの違いにも表れています。