学校との取り組み
中学生編
受講生には、あらかじめ『街のTシャツ屋さん』を使った授業案作りという事前課題を出され、授業では1人1人前に出て授業案を発表してもらいました。
2013年2月16日、三鷹ネットワーク大学にて、教員志望者向けの「みたか教師力養成講座」で、『街のTシャツ屋さん』が利用されました。中学校以外で活用された珍しいケースのため、授業を取材しました。
「みたか教師力養成講座」は、三鷹市教育委員会と三鷹ネットワーク大学の共同企画で、小中学校の教員を目指す大学生に学校教育に関する実践的な内容を教えるため、現役の校長、教師、大学関係者、教育関係者などが講師を務めています。今回の講座は、NPO法人次世代育成フォーラム・リスタ監事で、三鷹市で人事研修や教育委員会での研修等で講師を務める細谷幸裕さんが担当しました。
受講生には、あらかじめ『街のTシャツ屋さん』を使った授業案作りという事前課題を出され、授業では1人1人前に出て授業案を発表してもらいました。
『街のTシャツ屋さん』で扱われている4つの単元(右表)の中から1つを選び、子どものリテラシー力向上を目的とした50分間の授業案を、指導案フォームをもとに作成してください。
受講生は8名。各人10分の持ち時間で、授業案を発表しました。
選んだテーマは、「起業」が2名、「初期投資」が1名、「需要と供給」が3名、「企業の社会的責任」が2名でした。有名な起業家を例に出し「起業」について考えさせたり、大気汚染の例を出し「企業の社会的責任」について意見交換させるなど、受講生はそれぞれ創意工夫を凝らした授業案を創作していました。
受講生が作成したワークシート(※画像をクリックすると拡大します。)
発表の後、細谷さんより、『街のTシャツ屋さん』の付録資料「活用事例集」と「教師用指導の手引き」を配られ、実際の授業がどのように企画・実施されているのかの説明がありました。
受講生からは、「『街のTシャツ屋さん』は、とても分かりやすく、中学生が読んでも十分に理解できる内容だが、政治・経済やお金の流れの仕組みを、子供達に教えるのは難しい。」「教育現場で、キャリア教育が可能なのか疑問もありましたが、今回の講座を受講して、野村グループさんをはじめとする企業や、教師が連携する事により、実現できるのではないかと感じました。‘学校’という枠にとらわれず、もっと広く視野を持ち、これからの日本社会を担う子ども達の教育について皆で向き合い、指導していくべきなのだと思いました。」などの感想がありました。
野村グループは、『街のTシャツ屋さん』を使って授業案作りを学んだ教師の卵たちが、将来担当する子供たちに、社会のあらゆることに興味をもってもらうような授業を行うことを期待しています。
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