金融経済教育 お金を学ぶ 社会のしくみとお金の役割
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 モノの代金やサービスの料金(対価)をその場で支払う場合にお金(現金)が使われます。物々交換の場合は相手が出した品物が気にいらない場合には交換を拒否することができますが、対価がお金で支払われる場合には、決められた金額通りの紙幣や硬貨であれば、その受け取りを拒否できません。これはお金がきちんと通用することを国が保証しているためです。お金が通用するということは、その国が国家として成立していて信頼されているということでもあります。 クレジットカードやデビットカード、ネットショッピングのオンライン決済など、現金がなくても気軽に利用できるいろいろな支払い方法があります。代金を一定期間に分割して月々支払うローン払い(割賦)や、決めておいた金額を毎月支払うリボルビング払い(リボ払い)など、一度に全額支払わなくていい方法もあります。スマートフォンやカードを機械にかざすだけでサインも不要な電子マネーも普及してきています。これからの世の中は、実際にお金を持ち歩かなくても、ますますスムーズに買い物や交通機関が利用できるようになるでしょう。 ふだん気軽に使っているものもありますが、それぞれどのようなしくみでお金を払っているのか確認してみましょう。6金融経済教育 お金を学ぶクレジットカード代金をクレジットカード会社が立て替え払いし、後日、銀行口座から引き落とされる。カード利用の手数料は店舗側が負担する。電子マネーお金をデジタル化し、スマートフォンやカードで支払いを行う。交通系や流通系、クレジットカード一体型、QRコード決済などいろいろな種類がある。デビットカード預金口座のある金融機関が発行し、支払時にカードを提示すると、即時に銀行口座から引き落とされる。口座残高の範囲で利用可能。カードローンあらかじめ決められた限度額まで、カード会社から借りる。返済時には決められた利息を付けて返済する。カード発行時に審査がある。プリペイドカードあらかじめ入金(前払い)しておき、残額が0(ゼロ)になるまで繰り返し利用できる。あとから追加で入金(チャージ)することができるものと、できないものがある。ポイントカード提携店舗での支払い額に応じてポイントを貯め、貯まったポイントを金額に換算して代金として利用できる。提携店舗でのみ利用可能。 これらは「お金を持っていなくてもモノが買える」ということではなく、いったんカード会社などに立て替えてもらって(借りて)、後日必ず支払う(返す)ことになるので、基本的に持っている金額、あるいは決済日までに用意できる金額以上のお金を使うことはできません。それぞれの方法の特徴や長所・短所がありますので、使い方や機能をよく理解し、いつどんなタイミングで支払いが行われるのかをきちんと把握しておくことが、便利で手軽な決済方法を上手に使うコツといえます。 現金自動預け払い機「ATM」は、Automated Teller Machineの略語で、Tellerというのは銀行の窓口業務のことです。また「CD」は、Cash Dispenserの略語で、「現金自動支払い機」のこと。こちらは現金を引き出すことしかできません。「モノを買ったらお金を払う」が基本現金を持っていなくてもモノが買えるしくみ知ってる?

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