金融経済教育 お金を学ぶ 社会のしくみとお金の役割
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5Point1 さまざまな支払い方も教えましょう テキストP3で、「お金を使う時はどんなときか」という問題があります。このときに、本書のP6を参考に、「現金で払う以外にどんな払い方があるでしょう」と聞くと、より生活に根ざした形でお金のやりとりを感じることができます。Point2 税金の種類を少し詳しく説明 テキストP4で税金の話が出てきます。「税金」と子どもたちに言ってもイメージが湧きません。ここでは「みんなの知っている税金には何がありますか」と聞いて、理解を深めましょう。本書P16には税金の内訳(国家予算の【歳入】)もあるので参考にして下さい。Point3 お金はどれくらいかかるのかな テキストP6では、「お金をたくわえておきましょう」という話が出てきます。このように言われても、子どもにはピンときません。おうちの人がなぜお金を貯めようとしているのか、本書P8の「日々の生活にかかるお金」を使い、クイズ形式で考えさせるのもよいでしょう。Point4 応援する会社の見つけ方 テキストP9で「応援する会社を見つけましょう」というのがあります。子どもたちは、意外とどんな会社があるか知らないかもしれません。おうちの人に聞いたり、家で調べたりさせると、いろいろな会社名が出て面白いかもしれません。Point5 株式の話は図解で示す 株式については、子どもたちはニュースなどでよく耳にしているはずです。「日経平均株価」についての説明は本書のP30にあります。ぜひ話したい内容です。そして、株の取引については、本書P23にある「株式の値段」の図解で示すとわかりやすいでしょう。本書をテキストのどの部分で活用できるかについてPoint1~5に、本書をテキストのどの部分で活用できるかについてPoint1~5に、テキストを使って授業を進める際のコツをPoint6~10にまとめました。テキストを使って授業を進める際のコツをPoint6~10にまとめました。Point6 読む場所を限定しましょう 読むところを決めたとしても、読むだけでは子どもが飽きてしまいます。本書P6の「現金を持っていなくてもモノが買えるしくみ」をただ読むと、長くて子どもたちが飽きてしまう可能性があります。この部分を読む、という場所を決めておくとよいです。Point7 考えを例示してあげましょう 考えを書かせるといっても、なかなか書けない子もいます。そこで、考えの例示が必要です。例えば、テキストP9の問題1では、「自動車を作っている会社には何という会社があったかな?」と聞いて、例を挙げてあげましょう。そうするとその中から選べます。Point8 イメージさせる画像を準備しましょう 言葉だけではわかりづらい場合、イメージできる画像を提示しましょう。テキストP4の図の中の「サービス」は子どもたちにはわかりづらいです。本書P16に例示されているものの画像を準備し、提示することで、子どもたちが理解しやすくなります。Point9 わからないときは、ほかのページを見る 問題が難しいときがあったらほかのページを参考にさせてあげましょう。例えば、テキストP7は、同P4の図を見ると予想をつけることができます。テキストの問題はテストではないので、「できた!わかった!」につながるように使っていきましょう。Point10 グラフを読み取らせましょう 本書P8に「1世帯当たり1カ月平均の可処分所得426,002円の内訳」のグラフが載っています。これを見せ、「わかったこと・気づいたこと・思ったこと」を書かせます。これにより、子どもたちはグラフを読み取ることができ、教師が説明するよりも効果的です。社会のしくみとお金の役割副読本活用ポイント授業を進める際のコツ

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