金融経済教育 お金を学ぶ 社会のしくみとお金の役割
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19※経常利益:営業利益から、事業と関係のない(営業外)収益と支出(預金の※当期純利益:経常利益から、その年(期)にだけ発生した(特別な)収入と支出(土地の売却、予定しなかった損益など)を差し引いて(税引き前当期純利益)、そこから法人税などの税金を納めて最終的に企業に残った利益利息、有価証券の配当など)を差し引いた残りの利益業種主な事業のしくみ食品鉄鋼建設総合商社物流百貨店・スーパー金融機関広告代理店 いろいろな業種の企業の事業のしくみを考えてみましょう。どのような事業を行っていて、どのように利益を上げているのでしょう。また事業を行う上で、どのような社会現象や動向に影響を受けるでしょうか?●原材料を仕入れ、機械で加工して製品を作り、販売する●海外から資源(鉱物・鉱石)を輸入し、工場で鋼板などに加工し、鋼板を使う会社に売る●道路や橋、ビルなどの建造物を造る●住宅の建設●商品を仕入れ、その物資を必要とする別の会社に販売する●商品の輸出入業務●輸送料を取って、モノを運ぶ●商品を仕入れて店頭で販売する●手数料を取ってお金のやりとりを仲介する●お金を融通する●お金を運用する●自治体や企業などの広告、宣伝事業に影響を与える主な事象●原料となる作物の出金来・不出来●外国為替(原料を輸入する場合)●外国為替(原料の輸入)●工場を動かす電力料金●鋼板を使用する業界の景気●国や地方自治体などの公共投資の状況、政策●住宅ローンの金利●地域の再開発計画●外国為替●商品市況●諸外国の経済事情●輸送に使うガソリンなどの燃料費●高速道路などの通行料●景気動向、消費動向●流行、ブーム●天候(夏物、冬物の動向)●経済の動き●外国為替●株価の動き●さまざまな企業の動向●景気●大型イベント●新製品の登場 営業利益から、受取利息、受取配当金などを加え、支払利息などを差し引きします。さらに法人税などの税金を納めた後の残りが企業に残ったお金=当期純利益ということになり、株主に対して配当金を出す場合にはこれをもとにします。 ところで、利益を上げても新しい事業などを行うにはお金が足りない、もっと資金があればより大きな利益を上げられるのに、というように大きな額のお金が必要になる場合、企業はどのようにしてお金を工面しているのでしょうか? 次のページで紹介します。社会のしくみとお金の役割銀行証券保険児童用テキスト対照社会の中での会社の役割(P7)/会社とわたしたちのかかわり(P8)事業のしくみ最終的に企業に残るお金

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