利率13されます。クレジットカードの「ショッピング限度額」や「キャッシング利用限度額」はこの審査の結果によって決められています。 「お金の運用」というと株や不動産など何やら縁遠いような感じがしますが、私たちに一番なじみの深い「預金」も、預けておいた期間によって元本に利息が付いてくるので「運用」といえます。”たんす預金”では1万円はいつまでたっても1万円のままです。景気の具合によっては以前1万円で買えたものがインフレによって値上がりして、1万円では買えなくなることがあるかもしれません。そういうときでも銀行などに預金すれば、わずかでも利息が付いて、お金をふやすことができます。 お金もたんすに入れたままでいるよりは、インフレによる目減りを防ぐため、運用することを考えてみるのも一つの方法です。 利息の計算方法には単利と複利があります。細かいことですが大きな違いを生むので、確認しておきましょう。 100万円(元本)を年5%で5年運用した場合を考えてみます。●単利で運用する場合…元本(最初の金額)にのみ利息が付く。元本は増えない。●複利で運用する場合…元本のほかに満期までの間に付く利息にも利息が付く。次の期の元本は前期の「元本+利息」となる。 同じ5年間の運用で、2万6,281円の差が出ました。 利息が利息を生むのが複利計算です。銀行預金は複利で運用されています。例:100万円を年利3%で5年間運用→100万円×(1+0.03)5年=115万9,274円利息は15万9,274円15万9,274円÷100万円×100÷5年=3.185%…利回り社会のしくみとお金の役割「運用」とは「お金に働いてもらう」こと複利とは 元本+元本×利率×年数=将来の受取額 100万円+100万円×0.05×5年=125万円【100万円を10年間複利で運用した場合の利率による運用成果の違い】 元本×(1+利率)年数=将来の受取額 100万円×(1+0.05)5年=127万6,281円利子と利息 利子と利息はほぼ同じ意味で、貸した(借りた)お金にかかる費用です。銀行預金に利息が付くのは「銀行にお金を預ける」のではなく「貸している」からです。銀行側からすれば預金者から「借りたお金」ということになります。金利と利率と利回り 「金利」と「利率」は利子や利息を計算するためのレートで、これもほぼ同じ意味です。金利には「年利」「月利」「日ひ歩ぶ」などがありますが、「年利」は1年間に付く利息、「月利」は年利を12(カ月)で割ったもの、「日ひ歩ぶ」は年利を365(日)で割ったものです。 似たような言葉に「利回り」がありますが、複利で運用した後の金額を運用年数で割った1年当たりの利息をいいます。
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