金融経済教育 お金を学ぶ 社会のしくみとお金の役割
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毎月貯める金額3万円5万円10万円10年後には…  360万円貯まる600万円貯まる1,200万円貯まる1,000万円貯めるのにかかる期間334カ月(27.8年)200カ月(16.6年)100カ月(8.3年)10金融経済教育 お金を学ぶ 「家を買おう」とか「子どもの進学のため」というような、まとまったお金が必要になるときに、あなたはどうしますか?もし給料からの貯金だけで「家を買いたい」となると、かなりの時間を要するでしょう。お金を用意するにはいろいろな方法がありますが、目的や、いつまでに必要かによって適した方法は違ってきます。それぞれのメリットやデメリットも考えてみましょう。 毎月の収入の中から決まった金額を貯めていけば、「いつかは」目標の金額に達するかもしれません。お金が減るという危険はありませんし、目標額が小さければ確実な方法です。しかしそうでなければ長い期間がかかります。もし収入が安定していない場合はさらに時間がかかることになります。 銀行に預けて定期預金で運用する場合も、13ページのグラフが示すように、金利が高ければ貯まり方も早いのですが、低金利ではそうもいきません。 株式の配当には所得税や住民税などの税金がかけられます。2014年1月から、これを一定の基準で非課税にする、20歳以上を対象とした「NISA」(少額投資非課税制度)がスタートしました。2018年には「つみたてNISA」が導入され、「一般NISA」とどちらか一方を選択して利用できるようになりました。NISAを扱う金融機関に専用口座を開設すれば、毎年決められた非課税投資枠※までは、対象となる金融商品での運用による配当益や売買益に課税されません。2024年からは、時限措置だったNISA制度が無期限となり、つみたてNISAと一般NISAが一本化されて、非課税投資枠※も大きく拡大します。安定的な長期運用による資産形成に適した制度といえるでしょう。※2023年までは一般NISAが120万円、つみたてNISAは40万円(20年間)。2024年以降は両方合わせて年間360万円、生涯で1,800万円となる〈利息や配当にかかる税金は?〉・2013年1月~2037年12月は、復興特別所得税が国税の2.1%分、加算されます。15%×2.1%=0.315%合計20.315%→NISAを活用するとこれが非課税に!内訳:国税(所得税)15%+地方税(住民税)5%20%{

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