1. 簡単?難しい?株知識
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株式投資をやってみよう!

日経会社情報を読んでみよう!

企業の事業内容や業績、株価情報を集約

会社は「決算」というかたちで定期的に業績のデータを公表しているから、業績を知りたければ、それぞれの会社のホームページなどで調べることができる。また、決算の時期には新聞などにも貸借対照表・損益計算書などが掲載されるので、それを見てもいいのだけど、そうやって企業の業績情報を一つ一つ調べていくのは大変だ。

そこで、あると便利なのが『日経会社情報』だ。これは日本経済新聞社が年4回発行しているもので、証券取引所に上場されているすべての企業の事業内容や業績動向、株価の推移などがかなり細かく載っているんだ。

『日経会社情報』の読み方は色々あるのだけど、読むポイントを簡単に紹介しよう。

日経会社情報

(1)「社名・決算期」欄
その会社の正式名称、本社の所在地や決算期(何月に本決算をするか)などが記載されている。
決算情報は決算月の2カ月後ぐらいに正式発表されるので、あらかじめこの欄で時期を確認しておき、実際にその時期になったら新聞記事などを注目するようにするとよい。
また、社名の前にある数字は「証券コード」と呼ばれるもの。1000番台は水産業界、2000番台は食品業界などというように、各企業に業界別の番号が付けられている。

(2)「業績」欄
その会社の過去数年間の売上高・営業利益・経常利益・純利益などの推移と、次の決算の予想値が書かれている。特に株価に影響を与えるのは今後の業績なので、そこを特に注目しよう。なお、業績欄に「予」と書かれているのは予想される業績、「連」と書かれているのは「連結決算」、「単」と書かれているのは「単独決算」のこと。その会社だけの決算が単独決算で、子会社なども含めたグループ全体の決算が「連結決算」だ。

(3)「コメント」欄
ここには日本経済新聞社の記者がその企業の業績をどのように判断しているかという分析記事が載っている。業績は今後どのように動きそうか、その原因は何なのか、ぜひチェックしておきたい。

読み方

(4)「株価・投資指標」欄
過去の株価の推移を見ることができる欄。もちろん、過去のデータだけで未来の株価を予測することはできない。ただ、(一概には言えないけれど)その企業の株価の歴史の中で、現在の株価よりも高くなったことがないとしたら、今後株価がさらに何倍にも上がることはないかもしれない。過去の株価の動きを知っていれば、今の株価水準が高いのか低いのか、これから上がる可能性は高いのか低いのか、ある程度予想することができるわけだ。

(5)「株主・役員名」欄
その会社の株主のうち、特に多くの株式を持っている「大株主」や、会社の役員の名前などが記載されている欄。どんな人(会社)がその会社に出資しているのかがわかる。また、ここには従業員の数や平均年齢、初任給なども掲載されている。株価などには直接関係はないけれど、どんな会社なのかを知るヒントになるはずだ。例えば、歴史の古い会社なのに社員の平均年齢が若ければ「転職する人が多いのかな」などと想像することもできる。

(6)「財務指標」欄
『ROE』『ROA』『自己資本比率』などの指標を見ることができる。また、将来の業績を左右する「設備投資」や「研究開発費」などの額もわかる欄だ。

(7)「収益構成・連結対象」欄
その会社がどんな事業をやっているのか、それぞれの売上高は全体のどれぐらいを占めているのか、などが記載されている欄。例えば食品の会社がじつは「医薬品」に力を入れていたり、レストランの会社が「介護事業」に力を入れている、ということもある。ここを見れば、その会社の事業内容を詳しく知ることができる。

日野先生からのアドバイス

『日経会社情報』は年4回発行されているので、実際に株式投資のために利用するときは、できるだけ最新のものを見るようにしましょう。