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新聞から効率的に情報を得るコツ

日本経済新聞に限らず、新聞全般を効率的に読むコツや、読むときの注意点などを簡単に紹介しよう。

(1) 時間を決めて短時間で読む習慣を

新聞を読む

新聞を読み始めたばかりの頃は、どうしても新聞を端から端までしっかりと読もうとしがちだ。すべてを読もうとすれば何時間もかかってしまう。新聞を読む習慣をつけるには、だらだらと読まず、あらかじめ「30分だけ」など時間を決めて読むようにするとよい。意外なことかもしれないが、新聞は短時間で情報を収集するのに向いている。見出しやリード(その記事の内容を簡単にまとめた文章)を追い、「拾い読み」や「ナナメ読み」することによって、短時間で情報を得ることができる。

(2) 大きな見出しが、自分にとって重要な記事とは限らない


原則的に、新聞では、上・右のほうの記事ほど重要なニュースだ。(※1面記事の場合、扱いの大きな記事でも内容が未確定な情報が含まれていることがあるので注意が必要だ。)
当然ながら、見出しサイズの大きな記事ほど重要なニュースだと判断できる。但し、大きな記事が、常に自分にとって重要な記事とは限らない。「自動車業界を左右するようなニュースを重点的に知りたい」「環境ビジネスに関係する記事は必ず読もう」などとあらかじめ決めておくと、記事を見つけやすい。

(3) 新聞記事は必ずしも客観的な情報ではないことに注意


ネット上のメディアなどに比べ論調の偏りが少ないとはいえ、新聞記事もあくまで新聞社の主観的な情報だといえる。無数にあるニュースの中から、その新聞社が重要だと考えたものを取捨選択して記事にしているからだ。Aという新聞社が「良いニュース」として報じた出来事を、Bという新聞社が「悪いニュース」として報じることもある。その意味で、新聞記事を読むときには情報をそのまま鵜呑みにしないことは大切だ。

新聞の記事は、ある程度「主観的な情報」であるからこそ、私たち読者にそのニュースをどう評価すればよいかというヒントを与えてくれる。たとえば、政府が景気をよくするための対策を実施したとき、各新聞社はその内容の良し悪しを判断して、「良いニュース」あるいは「悪いニュース」として記事にするはずだ。それを読めば「なるほど、このニュースにはそういう見方があるのか」と知ることができるし、自分なりの意見や疑問点を明確にしていく上でも参考にもなる。

日野先生からのアドバイス

同じ出来事に関する記事でも新聞ごとに論調が異なっています。読者の側も自分なりの意見をもつことが大切です。