2008年3月17日


うちのお母さん昨日、お父さんに○○食品会社の株を買いたいって相談してたの。どうしても「3月中に!」ってあわててたわ。



「株主優待」に間に合うように、買いたいんじゃないかなぁ。



「株主優待」?



会社によっては、「株主優待」っていう制度があって、株主になると、その会社の商品をもらえたり、サービスを受けられたりするんだ。



うわぁ。じゃあ○○食品から何かもらえるんだ。



食品会社だとその会社の商品がもらえることが多いね。ほかに鉄道会社だと電車やバスのチケットとか、レストランならお食事券とか。最近では株主のために作った限定品を作る会社もあって人気みたい。



そしたらケーキの食べ放題っていう優待もあるかしら?



本屋さんに行くと、株主優待を紹介する本がたくさん出ているよ。勉強がてら一緒に探してみようか。



いいね。ケーキの優待があったらお母さんに勧めてみようっと!



2008年度の優待を受けるなら、急がなくちゃ。3月末の決められた日までに、その会社の株主だって認められてないと受けられないんだ。



そうか、だからお母さん、その前に株を買おうとあわててたんだね。



そうだよ。会社では、誰がどれだけ自分の会社の株を持ってくれているかチェックして、確定する基準日というのを設けてるんだ。それが3月末になってる会社が多いんだよ。その前に株を売ってしまったり、反対に過ぎてから買っても、その年度の優待は受けられないんだよ。



なるほどね。



株主優待を楽しみに株を買う人は多いみたいだけど、優待だけじゃなくて、その会社がちゃんと儲かっているかよく調べてから決めないとダメだって、父さんはいつも言ってるよ!



株主総会の話の時も、そんなこと言ってたわね。



そうさ!せっかくお金を出して株を買うんだから、よく考えないと。本当にいい会社の株を買えば、将来株価が上がってもうかったり、配当金をたくさんもらえることもあるんだから。そのぶんで優待のケーキよりも、もっとすごいのを買うことだってできるよ。



うーん。本当にオイシイ思いをするには、まず頭もつかって・・・ってことね!


社会科トーク「株主総会」の回でご紹介したように、株式会社の株を単元株数以上買うと、株主総会に出席して経営に対して意見を言ったり、会社側の提案事項に賛成するかどうかの意思表示ができるなど、株主としての権利を得ることができます。
一方、株主優待は、必ず与えられる「株主の権利」ではなく、これを実施するかどうかは会社側の自由とされています。海外では「株主優待」にあたる制度はほとんどないようですが、日本の会社では制度を導入する会社が年々増加しており、株式上場している会社全体の約3割に達し、過去最高の水準と報じられています。
会社がそれなりの費用をかけて優待を行うということは、株主の方々に「ずっと会社のファンでいてほしい」という姿勢であると捉えることもできますが、優待でなく配当金を増やしてほしいという意見もあります。
(「株主の権利」や「配当金」のお話は、「株主になるとできること」をご覧ください)
今年度に誰が「株主優待や配当金をうける株主」であるかを決定する日を「割当基準日」といいます。優待や配当金をもらうには、その会社の株式を保有したうえで、この日までに名義書換という手続きが完了している必要があります。
多くの会社が「割当基準日」を決算日と同じ日に設定しており、日本では3月末に決算を行う会社が多数あるため、このタイミングで「株主優待が魅力的だから」とか、「配当金がたくさんもらえるから」という発想で該当の会社の株式購入を検討する人も多くみられます。ただし、新しく株主になる場合は、割当基準日の五営業日前に手続きが完了している必要があります。