まな坊&まな子の社会科トーク 最新の20件

目次へ

若者の雇用

2007年4月18日

まな子

暖かくなってきたわ、もう春ね!

まな坊

進学&就職のシーズンだね。

まな子

就職といえば、今年から会社はたくさんの新入社員を採用してるってニュースでやっていたわ。これって、例の団塊の世代の定年退職があるからかな?

まな坊

そうだね。それと、景気がよくなって、会社がもうかって調子がよくなったのもあると思うよ。フリーターとかニートって呼ばれてる人の数も減ったみたいだし。

まな子

でも・・・本当に景気はよくなったの? 私、あまりよくわからないわ。

まな坊

景気のよしあしを見るのに「失業率(完全失業率)」なんかをチェックするんだけど、2006年11月の完全失業率は、4%だったんだって。いちばん悪かったころの2002年6月、5.5%に比べると、ずいぶんよくなってきたんだよ。

まな子

そうかぁ、よかった。それにしてもまな坊って、物知りね!

まな坊

えへへ・・・失業のことは勉強したからね。まな子も『早わかり経済入門「失業と失業率」』のページを読んでごらん。
それと、最近の失業率のデータの中では、実はちょっと気がかりなこともあったんだ。

まな子

どんなことなの?

まな坊

15歳から24歳の失業率が、全体の中で高いことなんだ。これまで会社は、若い人の採用にまで手がまわらなかったのかも・・・。それに、「自分のやりたいことがわからない」と言って、なかなか仕事に就けない若者もたくさんいるんだって。でも、年末のデータを見ると、この世代の失業率もすいぶん改善されてるようだよ。

まな子

よかったー。若い人たちにも春風が吹いてきたのね。

まな坊

そうそう、いとこのお兄ちゃんはまだ学生だけど、どこかの会社で働いているんだよ。

まな子

学生のうちから会社で働くなんて!早すぎない?

まな坊

でも、会社ってどんなところか見ておけば、自分にどんな職業が向いているのか、イメージがわくんじゃないかな。

解説

景気のよしあしをはかるのに「完全失業率」という数値が使われます。

完全失業率=(完全失業者÷労働力人口)×100

「完全失業者」とは、

  1. 収入のある仕事がなく、少しも仕事をしなかった
  2. 仕事をする意思があり、仕事を探したり、準備をしている
  3. 仕事があれば、すぐ仕事につける
という条件を満たす人を定義しているため、職探しをしていない「ニート」は、完全失業者とみなされず、完全失業率の計算には入らないので注意が必要です。

計算の分母にくる「労働力人口」は、「働いている人」と「働く意思のある人」の合計です。
「フリーター」は定職についてなくても収入があるため、「働いている人」として数えるケースが多く、月に数日しか働かない人や、給与をもらわないで家の手伝いをしている人も同じく「働いている人」にカウントされます。

若い世代の失業率が高いことが心配されていますが、学生が在学中に研修生として就業体験を行う「インターンシップ制度」を導入する企業があり、政府でも会社側が若い人たちに一定期間働いてもらってから正社員として採用するかどうかを判断する「トライアル雇用制度」をすすめたり、「再チャレンジ税制」をスタートさせることによって、若者がどんどん就業できるような取り組みをはじめています。

雇用状況は改善しているものの、そのペースは地域によってばらつきがあります。北海道や沖縄県など、回復が遅れているところは、地元の企業などと協力して活性化をはかっています。

目次へ