2007年5月7日


ゴールデンウィークはつまらなかったな。毎年、九州のいとこが遊びに来るのを楽しみにしてたのに、今年は「お金がない」って、来てくれなかったの・・・。



そうかぁ。残念だったね。それって、航空運賃の値上げが影響してるかもね。



値上げ?



ここのところ原油の価格がずっと高いだろう?燃料代が高くなって、航空会社も値上げしないとやっていけないんだって。



ずっと高いままだったらショックだな。
ねぇ、どうして高くなっちゃったの?



世界的に景気がよくなってきたから、原油を使いたい人たちがたくさん出てきたんだよ。特に中国とか、インドとか頑張って成長しようとしている国の人たちが、たくさん使いたいみたい。僕たちだって、活動的になってくると「さあ頑張ろう!」とご飯をたくさん食べるだろう?



お腹がすくと、何もできないものね!
でも、取り合いにならないの?



そうだね。もともと地球にある原油の量は限りがあるからね。それに産油量が減っているのも心配されてるみたいだよ。数年前にアメリカを襲った大きなハリケーンで、大切な石油関連施設も大きな被害を受けたしね。



お腹がすいている人がたくさんいるのに、ご飯をつくるのが追いつかないってことか・・・。しばらく高いのが続くのかな?



そうだね。日本では30年くらい前に、石油が足りなくて困った時代があったから、そういう時に備えて工夫をしているようだけど、さすがにこの調子だと影響は出てきそうだね。それでこのゴールデンウィーク、安倍首相は中東5カ国を訪問したんだよ。



そうかぁ。それにしても九州のおにいちゃん、なかなか会えなくなると寂しいな。こうなったら、まな子も頑張ってお小遣いを貯めなくちゃ!


原油価格の上昇の勢いが高まったのは、2004年くらいからです。文中で「お腹がすいている人がたくさんいるのに、ご飯をつくるのが追いつかない」と表現したように、需要(ほしい人などの数)に対して、供給(与えるモノの量)が少ないと価格は上がりますが、原油高騰は、戦争や政治的不安、自然災害など、いくつもの原因が絡み合っています。
原油も、株式や債券のように「将来上がるだろう(または下がるだろう)」と予想を立てることによって、商品市場で投資家によって売り買いが行われます。世界中の大口の投資家が、この原油価格の動きに注目し、投資する動きが活発になっているのもひとつの要因です。
1970年代のオイルショック(石油が足りなくて価格が高騰)の後は、産油国や国際石油資本と呼ばれるところが油田開発を進めましたが、1980〜90年代には原油を供給しすぎて、価格が低迷してしまいました。その結果、今度は原油を供給するための設備投資が抑えられて、供給が不足気味の状況になってきています。
今後の原油価格については、中国やインドをはじめとする新興国を中心として、しばらくの間「石油をどんどん使いたい」という人たちが増えるため、多くの専門家が「高い水準のままの状態が続く」と予想しています。