2008年6月17日


聞いて!まな川さんちのケーキ、ついに値上がりになったの。お母さんに、そう何度も食べられないわって、って言われちゃった・・・。



まな子には大ショックな話だね。うちは、「家のローンが大変になる」って騒いでたよ。住宅ローンっていうんだけど、その金利がとうとう上がってしまうんだよ。



ローンの金利?



そういえば、そんな話、したかも・・・。



うちのローンは、世の中の金利が上がるとそれにあわせて上がるタイプなんだって。これまで金利が低かったからよかったけど、最近上がってきたからあせってるんだ。こんなことなら、金利に左右されない固定のローンを選べばよかったかな、って。



そうなんだー。



普通金利は、お給料が増えて、モノがよく売れる時期に上がるんだけど、今回は、ちょっと様子が違うからね。



まな子は金利のことよくわからないけど・・・。どう様子が違うの?



金利を上げるのって、物価の上がり過ぎを抑えるためなんだけど、いま物価が上がってるのは、石油や輸入してる材料とかの値上がりが原因だからさ。景気がすごくいいってわけじゃないからね。



まな川さんも材料が高くなったぶん、ケーキも高く売らないと儲からないものね。でも、このまま値上がりすると困っちゃうな。お小遣いアップしてくれないと、いままで買えたお菓子も買えなくなっちゃうよ!



みんなの持ってるお金は変わらないのに、物価や金利だけが上がるのは困るよね。
でも、株式とか、いろいろ予想を立てて動いている専門家の中には、「そろそろ金利を上げる時」って考える人もいるらしいよ。まだはっきりしないけどね。それだけ金利って、難しい話らしいよ。



そうか。もっと勉強しないといけないんだね。日本がもっと元気になるよう、まな子たちが頑張らなきゃ!



おっ、さすがクラス委員!気合が入ってるね!


原油価格などの上昇により、世界的にインフレ(物の値段が上がる)になる心配が高まったことで、長期金利(新発十年物国債利回り)が2008年5月末、およそ10ヶ月ぶりに1.8%台に上昇しました。長期金利が上昇すると、預金金利の上昇にもつながりますが、景気の先行きが不安定な状態では、金利が上がると景気の足をひっぱる要因になるのではないかと心配されています。
物価上昇でご紹介したように、現在、食料品など生活必需品の値段が上昇していますが、消費が活発で景気がよいので、物価が上昇しているのではなく、原油価格やエネルギーなどの原材料の価格が上がったことにともなって、商品の価格を仕方なく上げたという「あまりうれしくないインフレ」の状況にあります。
長期金利が上がったことによって、銀行の住宅ローン金利も上昇していますが、その分ローン返済中の人たちには負担がのしかかることになります。ただでさえ個人が家計の節約に走っているところに、銀行が事業会社などに貸し出す際の金利も上がると、会社が設備投資を手控えはじめ、景気が後退してしまうことになります。年金受給者など、預金をとりくずしている高齢者などは、金利が上がって利息が増えたほうが都合がいいのですが、両者のバランスをとるのは簡単ではありません。
物価上昇によるインフレを抑えなければならない一方で、設備投資や個人の消費が活発になるように気を配らなければならず、この綱引き状態は日本だけではなく、アメリカなど世界的な心配事になっています。複雑にからみ合う問題を抱える中、アメリカや日本の金融政策やトップの発言ひとつひとつに市場関係者は敏感になっています。政策に影響を受ける株式や為替相場が大きく変動する不安定な状態は、しばらく続くと見られています。