2008年5月12日


クラス委員、頑張ってるみたいだね。



うん。ゴールデンウィークは、クラス企画のピクニックがあって、お母さんたちの手伝いをたくさんしたよ!車が便利なとこだったけど、電車で行ったのが好評だったみたい。



ガソリンの値段がまた上がったから、車で行くと高くなるからね。



それにしても、なんでガソリンの値段がこんなにコロコロ変わったの?



もちろん原油価格が上がってるのも理由だけど、今回の件は、ガソリンにかかる税金の扱いに影響されてるんだよね。



税金?



うん。ガソリンの値段には、「ガソリン税」という税金が含まれているんだけど、これは道路を作るためだけに使われる特別な税金なんだ。



ふーん。



30年以上も前、道路を作るお金が足りなくて、「とりあえずちょっとの間、ガソリンからは多く税金をもらおう」っていう法律ができて、それからずっと高い税金が上乗せされてたんだ。



えっ、30年以上も?それ、「とりあえずちょっとの間」じゃないよね!?



そう。この法律は「もうちょっと」と言いながら、延び延びにされてきたようだよ。それで、さすがに上乗せ分の延長はもういらないって意見が出て、4月にとりやめになったんだ。



だからその分ガソリンの値段が安くなったのね。



でも、この上乗せ分がなくなると、国のお金がすごく少なくなるので、もう一度国会で話し合って、やっぱり上乗せ分はまた5月から復活することに決めたんだよ。



せっかく値段が下がって喜んだのに、また上がるなんて、変な感じね!



国会ではすごく揉めたようだね。これからお年寄りも増えて医療にお金がかかったり、国の予算も厳しいから、この税金を、道路だけじゃなくてほかのところにも使えるように話を進めていくようだよ。



みんなのお金なんだから、よく考えて使ってほしいなー。それにしても、いろいろな意見をまとめるのって本当に大変。まな子もクラス委員をしてわかってきたよ。



反対している人や、みんなに納得してもらえるよう説明していかないとだからね。まぁ、まな子はパワーがあるから、やっていけるよ!


ガソリンの価格には「ガソリン税」という税金がかけられていますが、これは道路をつくるために使われる特別な税金です。1970年代のオイルショックの時代に、石油の消費を抑えることと、道路を整備する資金を安定的に確保していくことを目的として、ガソリンにかけられる本来の税率に上乗せして「暫定税率」を追加する法律ができました。
その後、この法律は30年以上もの間、何度も延長が繰り返され現在に至りますが、民主党より「道路はだいぶ整備されたのだから暫定税率はもう不要」という意見が出て、話し合いがまとまらないまま2008年の3月31日には、この法律は延長されずに期限切れとなりました。そのため翌4月以降、上乗せ分の暫定税率は撤廃され、いったんガソリンの値段は全国平均で20円程度値下がりになりました。
しかし、その後も与党はなお暫定税率の復活を求め、福田首相も「上乗せ分の税金がなくなると、1年間で2兆6千億円ものお金が足りなくなって、国民の生活にも悪影響。今度はこの税金を道路以外にも使えるようにする」と訴えかけました。話し合いの末、2008年4月30日に再び暫定税率を採用することとなり、ガソリン価格も引き上げられました。
短期間でのガソリン価格の変動は消費者の混乱を招きましたが、これは法律を決めるルールに基づいての結果です。法律は、衆議院・参議院の両院の多数決で決まりますが、衆議院で賛成となっても、参議院で反対となった場合は、もう一度衆議院に戻して3分の2以上の賛成があれば成立となります。今回のガソリン税をめぐる議論は、この規定を活用して暫定税率の復活を果たしたのです。
暫定税率の復活とあわせ、原油価格の上昇で今後もガソリン価格がさらに上がることが心配され、車の使用を手控える動きも出ています。食料品など生活必需品の値上げも相次ぎ、家計にかかる負担はますます大きくなると見られています。