この「株式を使ってお金を集める」っていうアイデアは、実際にはいつごろに、どんなプロセスで生まれたのだろうか?
これについては、じつはいろいろな説がある。何しろ、かなり昔のことだからだ。最も広く信じられている説では、17世紀の初めにオランダ人が「東インド会社」をつくったときに株式を発行したといわれている。
世界史の教科書にも出てきたと思うけど、この東インド会社がつくられた時代は、大航海時代と呼ばれている。オランダやイギリス、そのほかヨーロッパの強国たちが、船で大海を航海して植民地を手に入れていった時代だ。当時は、航海に成功してアジアに無事たどり着き、アジアの香辛料をヨーロッパに持って帰れれば、莫大な利益が得られた。だけど、船をつくるにしても、事前に巨額のお金が必要だったし、航海の途中で難破してしまったり、海賊に襲われたりと、彼らには危険が常につきまとった。せっかく大金をつぎ込んでも、まったく利益にならないかもしれなかったわけだ。
そこで、もし船が災難に遭ったとしても、お金を出した人の一人ひとりの損失をできるだけ小さくできるよう、ごく少数の人がお金を出すのではなく、大勢で出し合おうという考えが出てきた。そのため発明されたのが、株式だったんだ。