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第14回(2013年度)実施記録

第14回日経STOCKリーグの実施記録や入賞レポートを掲載します。

参加数

学年 中学 高校 大学
学校数 27 95 137 259
チーム数 122 697 665 1,484
人数 461 2,658 2,580 5,699

出場校紹介

各賞

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最優秀賞

最優秀賞

法政大学2・3年

人を動かす企業理念 ~社会からの信頼を獲得するために~(6,213KB)

【メンバー】
品田野乃子、阿世知貢大、浦尾千尋、河野球人、齋藤航輝

【ポートフォリオ】
カルビー、富士フイルムホールディングス、ライオン、日本特殊陶業、日立金属、リンナイ、ダイキン工業、ダイフク、サンデン、ジェイテクト、ブラザー工業、パナソニック、カシオ計算機、トヨタ自動車、日野自動車、本田技研工業、テイ・エス テック、リンテック、伊藤忠商事、日立ハイテクノロジーズ

【審査委員講評】
企業を見る場合に、多くの分析では、財務分析(成長性、収益性、効率性、安全性など)が中心である。しかし、この論文では、「非財務」要素である「企業の理念」にも目を向け、企業の行動指針が社員と共有されているか、サプライチェーンとコミュニケーションが取れているかも考慮している。企業をとりまく、株主・消費者・地域社会に対してプラスの影響を与えるビジネスをしているかどうかも、判断材料として分析している。企業のステークホールダー(株主・従業員・利用者・地域社会)の利益に目を配ることにより、長期的には、企業の製品の売れ行きが伸び、財務構造の改善にもつながっていくはずである。個別企業の業務内容も地道に調べた力作である。

部門賞

部門賞・中学部門

豊島岡女子学園中学校3年

クールジャパン ~世界に伝えよう「日本のイイところ」~(8,276KB)

【メンバー】
笹本美瞳、岩本英里、杉原里彩、堀口志穂、屋代沙由未

【ポートフォリオ】
住友林業、亀田製菓、新日鉄住金ソリューションズ、アサヒグループホールディングス、アダストリアホールディングス、くらコーポレーション、キッコーマン、セブン&アイ・ホールディングス、カネカ、理研ビタミン、大塚ホールディングス、東映アニメーション、レオン自動機、日立製作所、東芝、ソニー、本田技研工業、キヤノン、バンダイナムコホールディングス

【審査委員講評】
外国の方へのアンケートの実施や、企業訪問の内容などから、レポート作成に対する熱意・意気込みが感じられます。しかも、ただ企業を訪問するのではなく、その企業のデータに即したヒアリングを行っているほか、「感動指数」を定性分析に加えるなど、中学生らしい工夫がみられる良いレポートでした。
ただし、力が入りすぎて、長文となったことは、反省点です。今後は、何を伝えたいのか、内容を絞ってレポートしてください。期待しています。

部門賞

部門賞・高校部門

東京都立桜修館中等教育学校1・2年

Juice=Chain ~J-Culture As Only One~(2,815KB)

【メンバー】
横森萌々太、金安塁生、中川旭、関竜輔、松窪祐介

【ポートフォリオ】
ドリームインキュベータ、パソナグループ、J.フロント リテイリング、極洋、東洋水産、吉野家ホールディングス、博報堂DYホールディングス、テー・オー・ダブリュー、ヒビノ、ドワンゴ、サンリオ、東映、バンダイナムコホールディングス、ソニー、東京放送ホールディングス、トーセ、小松精練、ハニーズ、スタートトゥデイ、セブン&アイ・ホールディングス

【審査委員講評】
力作。テーマを導き出す論点がしっかりしており、日本独自の文化やエンターテイメントをJUICEとネーミングするセンスも抜群。訪問取材だけでなく証券会社のレポートにも目を通し、よく調べている。銘柄スクリーニングでは、「ViPoC」という独自の企業評価基準を考案し丁寧に銘柄調査をしただけでなく、直面した問題点等にも言及し、どう考えたかがよく分かった。企業分析レポートはどれも秀作だが、比較分析があるとさらによかった。

大学部門

部門賞・大学部門

同志社大学3年

技術大国日本の新たな第一歩 ~MOT3本柱企業に投資せよ~(2,711KB)

【メンバー】
松波 祐太、内藤 久貴、松井 小百合、松成 大貴、芝池 絢奈

【ポートフォリオ】
本田技研工業、東レ、東京エレクトロン、安川電機、デンソー、ダイキン工業、武田薬品工業、日東電工、クラレ、シスメックス、日本特殊陶業、村田製作所

【審査委員講評】
技術開発力は高いが、ビジネス構築力は弱い。日本企業の課題を表す言葉である。本レポートは、MOTという概念を用いてこの課題を克服している企業を選び出した。具体的には、海外売上があり、研究開発効率が高い企業の中から、(1) 海外研究拠点の有無、(2)産官学連携やステージゲート法の活用、(3)知財部門の設置といった条件で選別した。ホンダ、東レ、デンソー、日東電工、村田製作所などのポートフォリオはアナリスト顔負けの出来と言っても良い。

敢闘賞

敢闘賞

筑波大学附属駒場中学校3年

Future of AR×VR ~日本の未来を変える新技術~(3,571KB)

【審査委員講評】
日本の将来を変えうる新技術としてARとVRに着目し、実用化の可能性を自分たちの視点と言葉で紹介しようとした意欲作。情報が乏しい中、研究者や実用化に取り組んでいる企業を訪問する等して、独自の取材を積み重ねている点が高く評価された。論理構成がしっかりしている、数字の加工度の高さに驚いたという声があった反面、未来を考える新技術というわりに安定性を重視したスクリーニングになっている点が残念という指摘もあった。文字数は規定よりオーバーしておりその分マイナス評価なってしまったが、それを差し引いても秀逸とのことで敢闘賞となった。

東京都立小石川中等教育学校4年(高校1年)

女子力でB to Bを変える ~私たちが考える将来の企業~(854KB)

【審査委員講評】
「女性の活用」と「B to B」という二重のテーマ設定によって論点がうまく絞り込めている。14の銘柄を選んだ理由が書いていないのは残念だが、「銘柄選定→株価のパフォーマンス→業績調査→企業訪問」という通常とは逆のストーリー展開が新鮮。株価とニュースの関わりを調べたり、同業種の2銘柄を比較したりしたのも評価できる。STOCKリーグへの参加を通じて成長したことが感じられるリポートだった。

神戸大学3年

JAPAN AGE ~時代を生み出す創る(イノベル)カンパニー~(2,123KB)

【審査委員講評】
シュンペーターのイノベーション理論に学び、イノベーション企業をスクリーニングするというアイディアは、面白かったですし、大学で学んだ理論を、ポートフォリオの構築に生かそうという着想も、新鮮さが感じられました。また、「普及」という視点から、スクリーニングや投資配分の決定を行っていることに工夫がみられます。銘柄を選ぶ際、企業ヒアリングを行うなど、定性的な分析を実施したうえで、ポートフォリオを構築すると、なお良かったです。

審査委員特別賞

審査委員特別賞

ぐんま国際アカデミー中等部3年

アフリカの生活水準の向上(2,689KB)

【審査委員講評】
「アフリカの生活水準の向上」のために活躍している企業への株式投資を行っている。
アフリカの多くの地域では、ヨーロッパによる資源目的の開発により、社会構造も変えられてしまい、自立的な成長が出来なかった面も存在する。しかし、製造業の現地生産、教育水準の向上、道路などインフラの整備により、今後は、アフリカの発展も現実のものとなると思われる。本論文では、アフリカに関連する企業を、(i)NGO, NPOを通じる寄付などによる支援、(ii)会社が工場をアフリカに作って雇用機会を提供するに分類して、企業選別を行っている。企業の絞り込みでは、経済的基準・社会的基準・環境的基準と信頼度、成長力、収益力、安定力、効率力から分析を行っている。さまざまな企業を、いくつかの視点から分類するというやり方は、将来の勉強に、必ず生かせるものであり、評価される。アフリカに対して、考察で書かれているように、将来は、日本から株式や債券に投資して、アフリカの現地企業を金融投資の面から支えるという方法もあると考える。

高崎市立高崎経済大学附属高等学校2年

Great Timetable Operation ~最強の自分をつくる時間割~(2,107KB)

【審査委員講評】
理想の時間割を作ってそれを銘柄に落とし込むという発想が奇想天外でとにかく面白い。身近な題材からの演繹法的なアプローチは異彩を放っており、軽妙なタッチのストーリー展開に思わずクスリとさせられる。ただ教科の業種への割り当てに無理がある点は否めなかった。ユニークな発想を生かしながら、いかにポートフォリオに説得力を持たせるのかが課題。次回以降もチャレンジしてほしい。

立教池袋高等学校2・3年

日本再生計画 ~The strategy of Japan's resurrection~(5,286KB)

【審査委員講評】
内需型サービス企業に注目した意欲的なレポート。ポートには、教育・学習支援のベネッセ、コンビニモデルを創り上げたセブン&アイ、エキナカビジネスで成長するJR東日本など、有力なサービス企業が含まれる。そして、これら日本型サービスをグローバルに展開できる素地も十分だ。ただ、製造業も自動車、資本財、ハイテク素材など、なお競争力を有している。日本の再生には内需型も輸出型もどちらも必要である。その点を課題として指摘しておきたい。

入選

入選一覧(51校)

NOMURA Award(特別協賛社賞)

高校:東京都立小石川中等教育学校 新井明非常勤教員

大学:

琉球大学 桑原和典准教授
中央大学 高橋豊治教授
東京経済大学 安田行宏教授

Nomura Award 受賞者コメント