1. いま聞きたいQ&A
Q

景気動向指数の先行DIって何ですか?

株式投資をしている人に限らず、メーカーや百貨店、スーパーなどの企業経営者は経済や景気の先行きをいち早く知りたいと考えていると思います。
そのために、民間シンクタンクや研究機関は経済や景気に関して予測を発表していますが、これは予測をする人の主観に左右され、人間が予測するゆえに「すぐに変更しにくい」「過去のデータに左右されやすい」などの問題点も抱えており、景気の転換点の予測が遅れる傾向があります。
そこで、「機械的に景気の先行きを読む方法はないか」ということで生み出されたのが景気動向指数の先行DIです。

作り方はいたって簡単です。

  • (1) まず、歴史的にみて、景気の動きよりも早く上昇、下降する傾向がある経済統計(新規求人数など)を12種類選び出します。
  • (2) 次に、季節的な変動要因を取り除いたうえで、3カ月前と比較して、上昇(一部の統計は低下)しているデータを数えます。
  • (3) 最後にその数を12で割って、割合を求めれば景気動向指数の先行DIになります。

これが50を超えていれば先行きの景気は拡大、50を下回れば後退と判断する決まりになっています。

このように、作り方は簡単なのですが、景気の動きよりも早く上昇、下降する傾向がある経済統計を探すこと自体が実は難しいのです。
実際、先行DIは景気よりそれほど先行できていません。6カ月程度先の景気を先読みするのがこのDIの目的なのですが、実績はなかなかそこまで至っていないようです。
また、毎月の変動が結構、激しいところも判断を悩ませる点です。たとえば、2002年は8月に先行DIは50を割り込みましたが、9月は再び50を超えています。

ご注意:「いま聞きたいQ&A」は、上記、掲載日時点の内容です。現状に即さない場合がありますが、ご了承ください。

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