1. いま聞きたいQ&A
Q

国債価格で決まる長期金利と住宅ローン利率または実際の銀行の企業向けローン利率の関係について詳しく教えてください(国債価格と長期金利の関係はわかりました。でもそれに数パーセント上乗せして決まるというのでは単純すぎる感じがします)

各銀行は長期金利に基づいて、最も財務状況などが良い貸出先に適用する貸出金利(これを長期プライムレートと呼びます)を決め、新聞などで発表しています。

長期プライムレートは個々の銀行が独自の判断で決めるものですが、実態としては長期信用銀行(日本興業銀行)が決める長期プライムレートと同一水準に置くケースが多いです。各銀行は貸出先の信用力、財務状況などに応じて、この長期プライムレートに金利を上乗せして貸出金利にしています。この上乗せ金利は、貸出先によって千差万別なので、決して「単純」ではないのです。

一方、住宅ローン(長プラ連動型)の変動金利は、長期プライムレートの金利が適用されています。
しかし、最近では長プラ連動の変動金利型の住宅ローンを提供している銀行は少数派で、短期プライムレート(Q&A「短期プライムレートって何?」参照)に連動させて決めている銀行が多数となっています。短プラ連動型の変動金利は、短期プライムレートに1%上乗せした水準で決めているケースが多いようです

なお、企業向け貸し出しでも運転資金など短期の貸し付けでは短期プライムレートにその企業の信用力に応じた金利を上乗せして貸出金利を決めています。

ご注意:「いま聞きたいQ&A」は、上記、掲載日時点の内容です。現状に即さない場合がありますが、ご了承ください。

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