1. いま聞きたいQ&A
Q

合併、合弁、経営統合・・・。様々な似たような表現をよく耳にしますがどのような違いがあるのでしょうか?

合併は2つ以上の企業が組織上も資本面でもひとつの企業になることです。
たいていの場合、合併に参加する企業の中で一社が存続会社となって、他の会社は消滅し、その株主は自分の持ち株を存続会社の株式に交換してもらいます。この株式の交換比率を合併比率といいます。例えば、持ち株1株に対して、存続会社の株式0.8株といった具合です。

合弁は、特定の事業に関して複数の企業が共同出資会社を設立することを指します。

経営統合は幅広く使われている言葉ですが、新聞紙上では2つ以上の会社が共同で持ち株会社を設立し、その持ち株会社の傘下に入ること指して使われていることが多いようです。
合併してひとつの会社になるわけではないですが、全体的な戦略を構築する、同じ親会社を持つことでまず関係を深めようとしています。その後、事業部門別に会社を再編することもあります。

たとえば、日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行の3行は、まず持ち株会社「みずほホールディングス」を設立し、その傘下にはいりました。今年4月からは3行が合併・分離して個人取引中心の「みずほ銀行」、企業取引中心の「みずほコーポレート銀行」を設立しています。もちろん、持ち株会社としての「みずほホールディングス」は存続し、グループ全体の戦略を考えるということは変わっていません。

ご注意:「いま聞きたいQ&A」は、上記、掲載日時点の内容です。現状に即さない場合がありますが、ご了承ください。

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