1. 先駆者たちの大地

先駆者たちの大地

資生堂創業者 福原有信・初代社長 福原信三

1927~1928年 あこがれの資生堂パーラー

資生堂パーラー

あこがれの資生堂パーラー
(昭和初期)。

昭和2年(1927年)、資生堂は株式会社となり、信三は初代社長に就いた。翌3年、待望の2棟の新店舗が落成した。
化粧品部は、アール・ヌーボーにネオ・ルネッサンスを加味した4階建てビルで、1階に化粧品、高級飲料、洋菓子、生花、写真機、薬品の各売場があった。2階は資生堂ギャラリーで、春秋には資生堂美術展が開催された。3階は催事場、4階には写真スタジオまで備え、資生堂のショールーム的色彩が鮮明に打ち出されていた。

再建された資生堂。

再建された資生堂。
銀座の新名所になった。

道を隔てた旧薬品部は、資生堂パーラーになった。オーケストラボックスまで備えたパーラーはたちまち話題となり、川端康成、太宰治、三島由紀夫などの小説に繰り返し登場する場所となった。
福原義春会長も、日本経済新聞『私の履歴書』で「アール・デコ風二階建てのモダンな建物だった。一階のレストランは二階まで吹き抜けになっていて、二階のバルコニー席から下を見下ろすと、とても不思議な気分になったのを覚えている。そのころ、トマトケチャップがかかっているお子様ランチが、何より私の好物だった」と少年時の想い出を語っている。

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IRマガジン1998-9年12-1月号 Vol.35 野村インベスター・リレーションズ

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